プロボクシングWBA、WBC、WBO世界スーパーバンタム級1位中谷潤人(28=M・T)が17日、渡米した。5月2日、東京ドームで控える4団体統一同級王者井上尚弥(32=大橋)への挑戦を控え、約1カ月間、ロサンゼルスで実戦トレーニングを中心とした合宿に入る。師事するルディ・エルナンデス・トレーナーにもと、井上対策に本格着手する。弟龍人マネジャーとともに渡米した中谷は「いつも以上に(井上戦を)イメージしている。米国でより濃く集中し、完璧に仕上げたい。完成度を高く持っていきたい」とテーマを掲げた。
既に国内で20ラウンド以上のスパーリングを実施。さらにエルナンデス・トレーナーが3月6日のカード発表会見をはじめ、15日に5度目防衛戦に臨んだWBO世界フライ級王者アンソニー・オアラスクアガ(27=米国/帝拳)の陣営として日本に滞在。出発前日もエルナンデストレーナーらと食事したという中谷は「ルディと会う機会が多くて共有する時間も取れた。合宿に入る前にイメージして、想定して体をつくっていく中でのスパーリングも意識できている。(合宿への)イメージもかたまっている」と手応えを示した。
パンチ力、テクニック、攻守とともに高いレベルを持つ万能型の井上に対し、中谷は「いろいろな引き出しを出せるように研究していく。どんなところでも上回れるように、そこが重要です」と言葉に力を込めた。帰国は4月中旬。中谷は「今まで通り、積み上げてきたものしか出ない。引き続き集中していやっていけば良いパフォーマンスを出せるし、勝利に結びついていくと思う。自分自身を信じて残り期間で仕上げていきたい」と静かに燃えていた。【藤中栄二】