ずとまよ「ずっと真夜中でいいのに。」ベールに包まれたバンドが初の野外公演 平城宮に2日間で7万人動員

[ 2026年10月12日 05:30 ]

日本で初めて平城宮跡歴史公園でライブを行う「ずっと真夜中でいいのに。」(C)鳥居洋介
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 ベールに包まれたバンド「ずっと真夜中でいいのに。」が11日、奈良・平城宮跡歴史公園で初の野外公演を行った。奈良県の全面協力で、30以上の露店やワークショップが立ち並ぶグループ最大規模の催し。10日との2日間で7万人を動員した。

 荘厳な大獄門の下、雅楽とともに、きつねのお面を着けたボーカルのACAね(あかね、年齢非公表)が登場。ステージに設けた神門を派手に光らせる演出などに加え、和楽器のアレンジも織り交ぜ、ヒット曲「あいつら全員同窓会」など22曲を披露。伝統ある平城宮をナイトクラブのような空間に変え、ACAねは「ここに来てくれて、この場所で会ってくれて、本当にありがとう」と感謝した。

 「ずっと…」は、顔や経歴など、素性を隠しているACAねを中心とするバンド。音楽はもちろん、映像、グッズなどの全てを「夜」にこだわって製作し、独特の世界観を形成している。職人気質のアーティストだからこそ、ライブは「土地の歴史や文化を知り、その場所と今だからできるものをつくりたい」と各地域に根ざすことを理想とする。実際に昨年は大阪・関西万博で自主公演を開催するなど、文化振興にも貢献してきた。

 今回は「文禍伝雷」と銘打った奈良時代がモチーフの大型イベント。平城宮跡歴史公園でのライブは初めて。1・32平方キロメートルで東京ドーム28個分の広さがある公園内には人があふれ返った。各ブースは午前中から行列ができ、サイドステージからは太鼓が響くなど、開演前からお祭り騒ぎ。バンド側は地元企業に直談判し、専門家による同所についてのトークショーや地元の名店の出店を実現させ、奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」も登場した。

 終日、若い男女で大にぎわいとなり、歴史や文化の理解を促進させたといえそうだ。ACAねは「私は、君たちが触れる全てに全力でいたいです」と改めて製作活動を追求することを誓った。来年の目標は東京ドーム公演。今回の成功を糧に大きな夢もかなえそうだ。 (井利 萌弥)

 ◇ずっと真夜中でいいのに。 ACAねと流動的なサポートメンバーで構成。「にらちゃん」という女性キャラクターを用いたアニメーションのミュージックビデオ(MV)で曲を発表している。2018年にMV「秒針を噛む」をYouTubeに投稿して活動を開始。同曲は現在までに1億5000万回再生される大ヒット。24年に初の海外ツアーを開催した。

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