はるな愛「隣りの出来事だと感じて」 トランスジェンダー当事者と描く映画で母親役、経験交え呼びかけ

[ 2026年10月13日 17:50 ]

映画「となりのとらんす少女ちゃん」上映会に登壇した(左から)はるな愛、中川未悠、東海林毅監督
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 タレントのはるな愛(54)と俳優の中川未悠(31)が13日、大阪市内で行われた映画「となりのとらんす少女ちゃん」の先行上映会に登壇した。

 同作はトランスジェンダーの当事者である、とら少氏の漫画が原作。性適合手術を経て未来からやってきた女性・ユウカ(中川)と、13歳の自分自身であるユウタの交流を描くSFコメディー。

 自身も「LGBTQ(性的マイノリティー)の当事者の一人」だという東海林監督(52)は、「LGBTQを扱う映画は真面目でシリアスなものが多い。当事者として、暗い話よりも明るい話はないかと思っていたところで原作に出会った」と製作の動機を語った。原作者のゆかりの地である西成の商店街でロケハンを重ね、リアルな空気感を映像に焼き付けた。

 主演を務めた中川も21歳の時、大学在学中に性適合手術を受け戸籍も女性となった当事者。「LGBTQ系のホッとするような作品っていうのは今までに出会ったことがないなと思った。この作品に携わらせていただいて、いろんな方に笑ってほしいなという気持ち」と脚本に最初に目を通した時の印象を振り返った。

 同じく手術を経験しているはるなは、主人公の母親役。「うちのお母さんはね、私が子供の時、なかなか理解できなかったと思うんですよ。“男が女になるなんてちょっと変わってる”みたいな時代だったので。だからそういった意味でお母さんとこの役は違う形に、でもどっかやっぱりお母さんを寄せてやってて。どんなことがあっても、いつもぼんやりと笑顔でいたなと思って、そういうお母さんでいようと思って」と自身と母の関係も投影させたと話した。

 コテコテの関西弁が飛び交い、笑いに包まれる作風ながら、根底にあるのは「自分らしく生きる」ことへの肯定だ。はるなは「やっぱりこのタイトルにもありように、“となりの”出来事だと思うんです。本当に身近にいろんな家庭、それぞれの事情があって、みんなそれぞれやっぱり不安になる。作品を通じて、隣りの出来事なんだっていうことをもっと感じてもらえたらなと思います」と呼びかけた。

 さらに客席にいた自身の実母の言葉を借り「その子が自由に生きられるような未来、そこをほんとに願って」と笑顔で締めた。

 11月7日から全国で順次公開。関西では11月27日から先行公開される。

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