【田村藤夫】ヤクルト4年目 俊足の外野手・岩田幸宏に見た〝使ってみたくなる〟走塁

2019年まで中日2軍バッテリーコーチとして若手を育成してきた田村藤夫氏(65)が、ファームで目にとまった選手や期待の若手選手の現状をチェックする「田村藤夫のファームリポート」。

今回は、ヤクルト岩田幸宏外野手(27=BC信濃)です。

プロ野球

◆岩田幸宏(いわた・ゆきひろ)1997年(平9)7月31日生まれ、兵庫県出身。東洋大姫路、ミキハウス、BC信濃から21年育成ドラフト1位でヤクルト入団。24年3月に支配下登録、同年4月2日広島戦(マツダスタジアム)で公式戦初出場。昨季は81試合、28安打、打率2割2分8厘、1本塁打、7打点、10盗塁。175センチ、79キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1000万円。


◆田村藤夫(たむら・ふじお)1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受けたが、日本ハムに残留。96年オフには、ダイエー(現ソフトバンク)王監督から直接電話を受け、移籍を決断した。07年からは、中日の落合監督に請われ入閣。捕手としてONと落合氏から高く評価されたが、本人は「自分から人に話すことではない」とのスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。@tamu2272

【連載204】<ファームリポート:イースタン・リーグ・ヤクルト3-2巨人>◇3月23日◇戸田

■21年育成ドラフト1位 24年は81試合に出場

主力野手に故障者が続出しているヤクルトにおいて、ファームの岩田のレベルの高い走塁が光った。

21年の育成ドラフト1位で迎えた4年目の期待の俊足野手だ。すでに24年は81試合に出場しており、打率2割2分8厘、出塁率2割7分5厘という数字を残している。

岩田は3月28日の巨人との開幕戦に2番センターでスタメン出場し5打数1安打。翌29日もスタメンで3打数1安打。1軍が苦しいチーム事情だからこそ、岩田の特長はチームにとって一筋の光明になり得ると感じた。


自分のストロングポイントを把握している選手はたくさんいるが、それをどういう状況で発揮すべきかを理解している選手となると、かなり限定される。

特に俊足野手について言えば、どうしても快足を見せたい、先の塁を取りたいが先行して、暴走になりがちだ。

イースタン巨人戦での岩田を見て、少なくとも自分が置かれた環境を俯瞰(ふかん)できていると感じた。

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1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。
関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。
93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受け(日本ハムに残留)、96年オフには、当時の王監督(現会長)から直接電話でダイエー(現ソフトバンク)移籍を決断。07年から中日落合監督に請われて入閣した。
ONと落合氏から高く評価された捕手だが、田村氏はそうした経緯について「自分から人に話すことではない」というスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。プロ通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。