胸に宿す「人生は一度きり」の覚悟 ――ピュアリーモンスター菅原ももの現在地 前も見えてなかった少女が夢を届けるまで

[ 2026年6月10日 20:30 ]

【画像・写真3枚目】「ついに来た!」から始まった――ピュアリーモンスター菅原もも“私だけを見て” つかみにいった可愛いの最前線(撮影・白城 もえの)
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 7人組アイドルグループ「ピュアリーモンスター」の菅原ももは、“ふんわりおっとり”とした空気感の奥に、まっすぐな芯を持っている。幼い頃に憧れたアニメの世界、ダンスができず涙を流した新人時代、そして「人生は一度きり」という言葉を胸に歩いてきた日々。かつては緊張で前も見えなかった少女は今、ステージの上から“夢を届ける側”になろうとしている。(「推し面」取材班)

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 幼い頃、夢中になって見ていたのがアニメ「プリティーリズム」だった。キャラクターたちが飛ぶ「プリズムジャンプ」に憧れ、下校中にはジャンプの名前を叫びながら帰っていたという。「本当にキラキラしていて、私もあの世界に入りたかったんです」。その憧れが、やがて声優アイドルという夢へつながっていった。

 アニメのキャラクターを演じる声優たちを調べるうちに、歌やダンス、ライブなど幅広く活動していることを知った。「こんなに可愛くて、かっこよくて、何でもできるんだって思って。私もそんな声優さんになりたいって思いました」。声優アイドルという存在は、菅原にとって憧れそのものだった。

 現在はグループ活動と並行しながら、“声”という表現にも向き合い続けている。「特徴的な声だねって言っていただけることが多くて」。妖精のような小さなキャラクターから、少年役のようなボーイッシュな声まで、自分らしい幅を広げたいという。「届けるべきところは、ちゃんと分かりやすく届けたい」。柔らかな口調の中にも、表現者としてのこだわりがにじむ。

 一方で、ここまでの道のりは決して順風満帆ではなかった。

 ピュアリーモンスター加入当初、ダンスは未経験。思うようにステップが踏めず、悔しさで涙を流した日も少なくなかった。「本当にできなくて…。同期みんなで別にスタジオを借りて、何回も練習してました」。全体レッスンの後も集まり、できない部分を一つずつ確認しながら身体に覚え込ませていった。

 ダンスだけでなく、“声”でも自分らしさを模索してきた。特徴的な声をどう生かすか、どんな表現なら相手に届くのか――悩みながらも試行錯誤を重ねてきたという。

 支えになったのは、同期の存在。「弱音も全部吐きますし、私は隠し事が苦手なので、弱いところも全部見せてます」。できないことを隠さず、頼れる相手がいたからこそ、少しずつ前へ進めた。

 最近になって、ファンから掛けられた忘れられない言葉がある。「デビューしたての頃はプルプル震えてたけど、すごく成長したねって言っていただいて」。当時は緊張して、立ち位置の番号ばかり確認してしまったという。「今はちゃんとみんなの目を見て表現できるようになってるなって、自分でも思います」。少し照れながら笑った表情に、積み重ねてきた時間がのぞいた。

 そんな菅原が大切にしている言葉がある。

 「“人生は一度きり”です」

 中学生で声優を志した頃から、ずっと胸に留めてきた言葉だという。「進路を決める時も、後悔しないように、自分のやりたいことをやりたいと思って」。ライブも同じだ。その瞬間、その景色、そのメンバーで歌える時間は二度と戻らない。「だから全部大切にしたいんです」

 今後の目標として掲げるのは、メンバーそれぞれの地元を回る“凱旋ライブ”だ。北海道出身の菅原は「絶対に札幌でライブがしたいです」と目を輝かせる。「7人それぞれの地元でライブができたら素敵だなって思っていて。全国にピュアモンを広めていきたいです」。

 かつて“プリズムジャンプ”を叫びながら帰っていた少女は今、ステージの上で、自分が受け取ってきた憧れや勇気を、誰かへ届けようとしている。

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