柳楽優弥 8年かけて伝説の「竜二」に 「俳優として鍛えられた特別な作品」 43年ぶりリメーク

[ 2026年10月31日 05:25 ]

声援に応える柳楽優弥(撮影・須田 麻祐子)
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 俳優の柳楽優弥(36)が30日、都内で主演映画「RYUJI 竜二」(監督水田伸生)の公開初日舞台あいさつに出席した。

 1983年に公開された伝説のヤクザ映画「竜二」を43年ぶりにリメークした作品。暴力団幹部として栄華を極めた竜二が、妻子のために足を洗うが、元の世界への未練を断ち切れず苦悩する姿を描く。柳楽は脚本段階から参加し「多くのことを学べた作品だった。脚本の段階から監督とディスカッションできたことが、俳優として鍛えられた特別な作品」と手応えを口にした。

 「竜二」は1983年に俳優の金子正次さんが、自らの脚本、主演で製作。当時ヤクザ映画の主流だった実録路線とは異なり、堅気の世界で悩む一人の男を描いた異色の作風が高く評価された。公開から8日後の1983年11月6日、金子さんは胃がん性腹膜炎のため33歳の若さで死去。死後、同作で金子さんは日本アカデミー賞新人俳優賞など数多くの賞を手にし、伝説となった。

 リメークとなった今作は企画始動から公開まで約8年を要した。「最初は金子さんが演じた竜二の場面が頭の中にたくさん詰まっていた。でも柳楽さんと会うたびに柳楽さんの竜二にすり替わっていった」と水田監督は柳楽の存在感を高く評価。柳楽も「29歳ごろにオファーされた時には、絶対にできない役だった。撮影を重ねることで自分の中で参加する意義を見つけられた」と8年の日々を振り返った。

 83年版は当初、新宿東映ホール2など、全国5、6館の小規模な封切りだった。対して本作は全国246館での上映。柳楽は「この作品が岐路に立つ人の背中を押す作品になれたら」と胸に秘めた思いを口にした。令和によみがえった竜二が、金子さんが命を削り、生み出した伝説に挑む。

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