天皇、皇后両陛下は23日、公式訪問中のベルギー・ラーケン宮で、フィリップ国王夫妻の主催する晩さん会に出席された。
天皇陛下は乾杯に先立ってスピーチし、日本とベルギー両国の友好160周年に公式訪問が実現したことに感謝。皇后さまと結婚してから、フィリップ国王やマチルド王妃と家族ぐるみの交流をしてきたことも触れた。また、現国王の祖父レオポルド3世と昭和天皇が1901年の同い年の生まれ、父の代のアルベール2世と上皇さまが1年違いの1934年と1933年生まれ、フィリップ国王と天皇陛下が同じ1960年生まれ、さらには長女のエリザベート王女と愛子さまも同じ2001年生まれという「四世代にわたるご縁」について「近しさを感じています」と語った。宮内庁も公式サイトなどで、おことばの全文を公開した。
晩さん会で天皇陛下は黒の燕尾服に白の蝶ネクタイ、紫の大綬をたすき掛けし勲章を付けた。皇后さまは白レースの絢爛なドレスにティアラとネックレスを合わせたスタイルで出席した。
両陛下は20日までのオランダに続き2カ国を訪問中。ベルギーを25日に発ち、26日に帰国予定となっている。
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▼天皇陛下のおことば全文3
日本とベルギーの友好関係は、1866年に結ばれた日白修好通商航海条約によって始まりました。その後、我が国は西洋の制度や技術に学び、国の近代化を進めるため、1871年から73年まで、ベルギーを含む欧米12か国に使節団を派遣しました。
使節団の記録によると、当時のベルギーは独立して日が浅い国ながら、国民が勤勉に働き、産業や交易が発展しており、経済と産業の振興に着手しつつあった日本の模範となる国であるとの印象を受けたようです。
その後、貴国が欧州統合の流れの中で、欧州の政治的・経済的な重要拠点となったこともあり、多くの日本企業が貴国に進出し、両国のつながりはますます密接なものになっています。また、近年は、水素や洋上風力発電、半導体、ライフサイエンスなど、将来を見据えた新しい分野においても、両国間の協力関係が深められていることを心強く感じています。一昨年5月には、フィリップ国王陛下御自ら日本とのビジネスラウンドテーブルを主催していただき、様々な課題について日本企業の声に耳を傾けていただいたと伺っており、心より感謝申し上げます。
さらに、両国の間では様々な分野で活発な交流が行われており、例えば、歴史あるエリザベート王妃国際音楽コンクールで日本人が顕著な成績を収めるなど、芸術・文化の分野で交流が発展していることを大変うれしく思います。また、サッカーのベルギーリーグでは多くの若く才能ある日本人選手が活躍しています。日本と韓国がサッカー・ワールドカップを共催した2002年に、訪日されたフィリップ皇太子殿下、マチルド妃殿下と御一緒に日本・ベルギーの熱戦を観戦したことは、私と皇后にとって大変良い思い出です。現在開催中のワールドカップで、両国の対戦がこの先あるかどうか今のところ分かりませんが、両国代表チームの健闘を祈りたいと思います。
今朝、歴史あるブリュッセル市庁舎において、ベルギーで学ぶ日本人やベルギー人の生徒たちと会うことができました。明日は、ワロン地域のナミュール、フランダース地域のルーヴェンを訪問し、豊かなベルギーの地方文化に触れるとともに、若い世代の皆さんとも交流できることを楽しみにしています。
日本とベルギー両国が古くからのかけがえのない友邦として、今後とも永続的な友好親善と協力関係を築いていくことを心から願うとともに、国王王妃両陛下の御健勝、両国の末永い友好と両国国民の幸せを祈り、杯を挙げたく思います。
Proost!(オランダ語で「乾杯」)Sante!(フランス語で「乾杯」)
(Santeのeはアキュートアクセント付き)

