花咲徳栄(埼玉)が、智弁学園(奈良)に逆転負けで初の4強入りを逃した。

2回までに8点を挙げたが、じわりじわりと点差を詰められ、5回、1点を返され8-7。2死一、三塁の場面で、4番手としてエース黒川凌大投手(3年)がマウンドに上がった。「2年(石田凛作投手)が粘り強く投げてくれていた。競った場面だったので、エースとして絶対抑えてやろうという気持ちでいました」。4回からは智弁学園はエースの杉本真滉投手(3年)が4番手としてマウンドに上がっていた。同じエースとして、負けられない。「早く投げたいというか。智弁の杉本君と投げ合いたい、という気持ちはありました」。強い気持ちでマウンドに上がった。

しかし、智弁学園(奈良)打線の勢いは大きかった。一塁アルプスからは1球ごとに大歓声が沸き起こる。「相手の応援がすごく大きかった。すごい雰囲気の中でした…」。これまでの2試合とは何かが違う。「智弁学園打者が少し大きく見えました」。慣れない抑え。しかもイニング途中での登板もあり、なかなか自分のペースもつかめない。「いつもよりも全然ボールも指にかかっていないし、変化球も抜け球。ひっかかった球がすごく多かった」。智弁学園打線の勢いは止められず。逆転を許し、3回1/3を投げ3失点。悔しい結果に唇をかんだ。

元柔道家の母・琴美さん(58)と二人三脚で歩みたどり着いた甲子園。黒川は「母には『今日、負けてしまってごめん』と伝えたい。夏に向けて、やっていくしかない。そこでもう1度、自分の成長した姿を見せたい」と、甲子園の舞台に、誓った。

【センバツ】準々決勝 山梨学院-専大松戸ほか 智弁学園8点差大逆転で10年ぶり4強/速報中