元銀行マン&元消防士の異色コンビ「釈迦虎」 安定捨て夢の道へ 雑音は結果で封じる

元銀行マンと、元消防士という異色のコンビ。釈迦虎(しゃかとら)はそのコンビ名もユニークだが、岡本峻(29=写真左)と久保バトル泰志(26)が歩んできた道のりは、普通の人にはちょっとマネできない。「芸人になりたい」という思いが強すぎて、安定した職を自ら捨て、先の見えない世界に飛び込んだ。「せっかくの仕事をやめなきゃよかったのに」という雑音をシャットアウトするには、客席を沸かせ、結果を出すしかない。

お笑い

岡本、久保ともにNSC大阪44期 22年結成

◆釈迦虎(しゃかとら)ともにNSC(吉本総合芸能学院)大阪44期の岡本峻(おかもと・しゅん)と久保バトル泰志(くぼ・バトル・たいし)によって2022年(令4)6月、コンビ結成。

岡本1996年(平8)3月5日生まれ、大阪府堺市出身。銀行勤務を経て、NSC(吉本総合芸能学院)入り。大阪44期。趣味は映画鑑賞、海外旅行、サッカー(トラップが苦手)、格闘技。

久保1998年(平10)4月28日生まれ、大阪府高槻市出身。消防士として勤務後、NSC入り。大阪44期。趣味はサッカー、野球、ボートレース(競艇)、サイクリング。

釈迦虎の岡本峻

釈迦虎の岡本峻

岡本 関学大商学部から某メガバンク就職
「いずれ芸人に」吉本興業から内定も悩む

岡本友人が「そのゼミに行く」と言ってたので、何も考えることなく「じゃあ俺も」と入ったら、それがとんでもないところでした。朝から深夜まで金融について勉強しないと置いてけぼりをくらう、大変なゼミだったんです。

関学大商学部の学生だった岡本は、さして強い気持ちもないままゼミを選び、そこには厳しくも、学生には大人気の教授がいた。

岡本「遊びも勉強も本気でやれ!」と言われ、まじめだけでなくユーモアの大切さを教えられました。ディベートもそこで鍛えられました。

就活は順調だった。見事、狭き門を突破して某メガバンクに入社するのだが、実は吉本興業からも内定をもらっていた。

岡本どんな仕事をするにせよ、いずれは「芸人になりたい」という気持ちがずっとありました。両親は「吉本に入社するのもいいんじゃないか」と乗り気でしたが、ここは自分の意思で銀行を選びました。吉本で社員として働いた後に芸人に転身するのは「芸人をなめてるのか!」と自分でも気になりましたし。

銀行で働きたい、という強い意欲があったわけではない。本音は「芸人になりたい」だった。たまたま入ったゼミで鍛えられ、誰もがうらやむ銀行マンの道が開けた。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。