東京で戦い、上方漫才の頂点もねらう!尽きないヘンダーソンの夢 奨励賞受賞で前へ

関西の漫才賞レースでは優勝に手が届かず、悩み抜いたヘンダーソンが東京に移り住んで1年が過ぎた。新たな環境にもまれながら成長を続け、今年は上方漫才大賞の奨励賞を受賞。さらに初の単独ツアーも始まった。「東京に出て、よかった」という子安裕樹(38)に対し、中村フー(37)は「いつかは大阪に戻りたいなあ」と話す。

お笑い

奨励賞を機にさらなる飛躍を期すヘンダーソンの子安裕樹(左)と中村フー(撮影・三宅敏)

奨励賞を機にさらなる飛躍を期すヘンダーソンの子安裕樹(左)と中村フー(撮影・三宅敏)

自衛隊出身の“濃い系”子安 “薄め”中村
ともにNSC大阪29期  08年コンビ結成

◆ヘンダーソン 2008年8月、コンビ結成。中村がボケた後に時間差で自らツッコミを入れる漫才が受け、M-1グランプリ準決勝進出2度。23年は敗者復活戦2位。24年春、活動拠点を大阪から東京へと移す。25年、上方漫才大賞奨励賞受賞。

初の単独ツアー「確變~KAKUHEN~」は、7月26日名古屋・大須演芸場、9月21日広島・エディオン紙屋町ホール、9月26日大阪・なんばグランド花月(NGK)で(東京・ルミネtheよしもとは公演終了)。

子安裕樹(こやす・ゆうき) 1986年(昭61)7月28日生まれ、兵庫県川西市出身。陸上自衛官を経て、NSC(吉本総合芸能学院)入学(大阪29期)。趣味はサッカー、アニメ。身長172センチ。

中村フー(なかむら・ふー) 87年8月21日生まれ、大阪市出身。NSC大阪29期。趣味はお酒、パチンコ、カラオケ。身長164センチ。

初の単独ツアー 東京ルミネからスタート
代名詞・漫才から久々コント…中村に異変

6月13日、東京・ルミネtheよしもと。ヘンダーソン初の単独ツアー「確變 KAKUHEN」の初日公演が行われた。ヘンダーソンといえば漫才メインだが、この日は久々にコントを用意していた。自分たちのすべてを見てほしい、という思いからだった。

子安コントの途中から(中村が)急におかしくなってヘラヘラしだしたんです。それもお客さんには受けて笑いがあがったんですが、僕は全力でコントに入り込んでいました。

中村コントは2年ぶりだったでしょうか。どういうわけか急に恥ずかしくなって、自分で笑ってしまったんです。子安さんは全力でやっているので、それを見てると、また照れてしまって…。

芸歴19年でさえ、平常心ではいられなくなる舞台。単独ツアーの初日ともなれば、緊張はピークに達していた。

中村初日が満席になって内心ホッとしていました。(漫才の)ネタは最初から良い感じで、客席は盛り上がってくれました。順調だったんですが、まさかコントがあんなふうになってしまうなんて。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。