演劇の製作&吉本新喜劇〝ハイブリッド〟エンジンで進むオリジナルロード/佐藤太一郎

佐藤太一郎(47)はお笑いひと筋ではなく、劇団で芝居づくりを学んだうえで吉本新喜劇入りした。今もスケジュールを工面して、外部の役者やスタッフとともに演劇製作に努める。外で吸収したプラスアルファを新喜劇に持ち込むのが、ひとつの個性。演劇&新喜劇のハイブリッドエンジンで、独自の世界を突き進む。

お笑い



高校時代から演劇学び、劇団解散が転機


◆佐藤太一郎(さとう・たいちろう) 1978年(昭53)2月25日、大阪府堺市出身。狭山高時代から演劇に熱中し、大阪府高等学校演劇研究大会で個人演技賞を受賞。東京アナウンス学院を経て、劇団ランニングシアターダッシュ入団。2005年、第1個目金の卵オーディオションに合格し吉本新喜劇入り。ギョロ目が特徴。すっちー座長との掛け合いが人気。身長175センチ。

9月20、21日、「吉本新喜劇inセカンドシアター」(大阪・YESシアター)に出演。

10月8~10日、佐藤太一郎企画その27「ボクのサンキュウ 男だらけの育児奮闘記」(大阪・扇町ミュージアムキューブ)に出演。


新喜劇入団から20年。外部出演にも積極的な佐藤太一郎(撮影・三宅敏)

新喜劇入団から20年。外部出演にも積極的な佐藤太一郎(撮影・三宅敏)

吉本新喜劇入り20年…「佐藤太一郎企画」
「その27」は古巣劇団が初演コメディー


新喜劇入りして、ちょうど20年。トレードマークの大きな目玉で、お笑いファンにもすっかりおなじみになった。大阪・なんばグランド花月(NGK)をホームグラウンドとしてコンスタントに舞台に立つ一方、他流試合とも言うべき演劇活動にも積極的に参加している。

佐藤太一郎企画その27「ボクのサンキュウ 男だらけの育児奮闘記」が10月8~10日、大阪・扇町ミュージアムキューブで上演される。

太一郎2002年、当時僕が所属していた劇団ランニングシアターダッシュ(その後解散)が初演のお芝居です。社員寮を舞台に、男たちの子育てをめぐるシチュエーションコメディー。僕は23年前と同様、オネエの寮母役です。初演の頃は、まだ20代で独身でしたが、今では2児(小2と4歳)の父親。仕事のない日は一緒に遊ぶのが一番のリフレッシュになります。昔を思えば、僕もひとまわり成長していると思いますので、ぜひ楽しみにしてください。モットーは「笑って感動して、元気になれるお芝居」。メッセージとして伝えたいのは「この世に必要のない人間はいない」です。


「演劇はマラソン」「新喜劇は短距離走」
かけあわせて…「中距離走に強くなった」


劇団ランニングシアターダッシュでは、演劇青年だった太一郎が青春の日々を過ごした。解散を機に受けた金の卵オーディオションに合格し、05年に吉本新喜劇に入団した。同じように芝居をつくるといっても、その過程の違いに、当初はおおいに戸惑った。

本文残り68% (2102文字/3082文字)

エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。