【ミラノ発〈14〉】涙の意味「まだまだ僕は頼りない」中庭健介コーチあふれた感情

フィギュアスケート女子の中井亜美(17=TOKIOインカラミ)が、ミラノ・コルティナオリンピック(五輪)で銅メダルを獲得しました。ショートプログラム(SP)、フリーで大技トリプルアクセル(3回転半)を成功。合計 219・16点とし、フィギュア日本女子では最年少メダリストとなりました。

21年から指導してきたMFアカデミーの中庭健介コーチ(44)は、メダル獲得後に涙。現役時代には五輪の舞台に立つことがかないませんでしたが、指導者として選手とともに苦楽を乗り越え、中井らの躍進を支えました。(敬称略)

フィギュア

<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇19日(日本時間20日)◇ミラノ・アイススケートアリーナ◇女子フリー

得点を確認し、銅メダルに驚く中井。右は中庭コーチ(撮影・前田充)

得点を確認し、銅メダルに驚く中井。右は中庭コーチ(撮影・前田充)

「ありがとう」あふれた涙

女子フリーのキス・アンド・クライ。

中庭の目には「9」の数字が飛び込んできた。

「やっぱり届かなかったかな」

SPで首位で迎えた最終滑走。中井はSPに続いてトリプルアクセル成功と奮闘したが、後半ではジャンプとスピンでミスがあり、会心の演技とはいかなかった。

それだけに表彰台は厳しいかもしれないと悟っていたが、右隣に座る中井の声が沈黙を破った。

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。