<オープン戦:ソフトバンク5-7広島>◇21日◇みずほペイペイドーム

身につけた技術はブランクを感じさせない。ソフトバンク中村晃が、オープン戦初出場で快打を放ってみせた。5番山川に代わって5回守備から途中出場。8回に巡ってきた第2打席だった。2死走者なしから広島島内の直球をセンター前にはじき返し、今季の「初ヒット」をマークした。

「しっかりセンターに打ち返せてよかったと思います。公式戦の前にここで打席に立つことができてよかったです」

苦しみ抜いたオフだった。開幕メンバー入りを目標に掲げながらもコンディションは一進一退。自主トレから春季キャンプはリハビリ組で過ごした。昨年11月に受けた椎間板ヘルニア手術からの回復が思うようにはかどらなかった。右足にしびれが残り、守備と走塁メニューは想定より約1カ月ほど遅れた。17日の2軍戦でようやく実戦復帰。ファームで3試合をこなした。開幕したセンバツ高校野球では初日に母校帝京が沖縄尚学を下し初戦突破。「とりあえずよかったです」。後輩たちの活躍に背中も押された。

今季も「代打」に甘んじるつもりはない。張り変わった本拠地ドームの人工芝の感覚もしっかり確かめた。この日の一塁守備で打球処理はなかったが、試合前ノックで感触をつかんだ。「(ファーム施設の)筑後よりは守りやすいかな、と思います」。年明けから起床は早朝4時半。6時過ぎにはファーム施設で1人始動してきた。約3カ月の習慣はまだまだ抜け切れていない。この日も午前5時半に目覚めドーム入り。「1軍の生活リズムに慣れるというか、今日、明日で慣れていけば。あとはやるだけです」。プロ19年目の開幕へ向け、しっかり体内時計をセットし直すつもりだ。

ソフトバンク対広島 8回裏ソフトバンク2死、中村晃は中前安打を放つ(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対広島 8回裏ソフトバンク2死、中村晃は中前安打を放つ(撮影・梅根麻紀)