近鉄、日本ハム、楽天で監督を歴任した梨田昌孝氏(72=日刊スポーツ評論家)が27日、トラスコ中山株式会社(本店=東京港区新橋、中山哲也代表取締役社長)の社外取締役に就任した。この日、ホテルニューオータニ(東京)で開催された同社の第63期定時株主総会で選任、正式承認された。

同社は工場、建設現場で使用される機械・工具をはじめ、あらゆる工場用副資材(プロツール)の専門商社。国内83カ所、海外7カ所に拠点を置く。「がんばれ!! 日本モノづくり」を企業理念としている。また公益財団法人・中山視覚福祉財団を設立・運営し、視覚障がい者の社会参加活動を支援するなど社会貢献にも取り組んできた。

梨田氏は大阪を本拠にした近鉄バファローズで、1979年(昭54)に球団初のパ・リーグ制覇を含む計2度の優勝を経験した。5年連続でパ・リーグ盗塁阻止率NO・1の球界を代表する捕手だった。ベストナイン賞を3度、ゴールデングラブ賞を4度受賞。88年に引退。

その後、ファーム監督を経て、1軍監督だった01年に「いてまえ打線」を率いて12年ぶりのリーグVに導いた。球界再編に巻き込まれた04年シーズン限りでユニホームを脱いだ「最後の近鉄監督」。09年にも日本ハム監督でもパ・リーグ優勝を果たすなど、楽天を含めて計12シーズンの監督生活を送った。

戦力を見極めながらフレキシブルな采配でチームを束ねる手腕には定評がある。また監督時代にメディアを利用した“ダジャレ”は評判で、コミュニケーション力も高い。梨田氏は「これまでのチームビルディングの経験を生かし、微力ながら組織のお役に立ちたいと思っています」と意気込みを語った。