70代前半の約半数、70代後半では約7割、80代になると約8割が難聴者に該当するというデータがある。英医学誌ランセットの「認知症のリスク因子」によると、認知症の最大リスクは「難聴」。
難聴なら認知症になるというわけではないが、日本では放っておかれがちなので気をつけたい。難聴があるのに補聴器を使っている人はたったの14%だという。テレビを大音量で聞くようになってきたら要注意。難聴があると、「か行」と「さ行」を聞きわけるのが難しくなってくる。加藤か佐藤かわからなくなったら要注意だ。
ぼくは補聴器をつけた
テレビ出演中に、複数の人の声が重なると聞きづらい。講演で会場からの質問が聞こえにくい。そんなことがあって、補聴器をつけるようになった。ものすごく生活が楽になった。
日本で補聴器があまり普及しない理由の1つに、通販などで購入し、うまく調整できずに結局使わなくなってしまうケースがある。補聴器は専門家を介して購入すべきだ。
補聴器で聞こえが解消されない場合は、耳鼻科を受診し人工内耳の手術も検討するといい。それほどリスクの高い手術ではない。90歳以上でも人工内耳の埋め込みをしてよく聞こえるようになり、人との会話を楽しめるようになった人がいる。
ウェルビーイング
人生100年時代、長く豊かに生きるためには、心と体が満たされていることが大事。補聴器は、心と体、人と人をつなげてくれる。聞こえの変化を感じたら、まずはかかりつけの耳鼻科医へ。

