東北(宮城)は英明(香川)に敗れ、04年以来22年ぶりの春8強とはならなかった。
最後まで意地を見せた。2-6の8回1死走者なしで1番松本叶大(かなた)外野手(3年)を迎えた。「なかなか点数が入らない状態だったので、なんとかみんなを勢いづけようと思っていました」と左翼スタンドに大会第6号本塁打をたたき込んだ。大きなガッツポーズを高く掲げ、ダイヤモンドを1周した。「今までにないくらい本当にうれしかったというか、急に体がしびれる感じがしました」と高校通算3本目の喜びをかみしめた。
恩師にも届けた。昨夏まで東北を指揮した佐藤洋前監督が昨年11月、急性大動脈解離のため63歳でこの世を去った。「洋さんにはたくさんお世話になりました。この聖地で天国にいる洋さんにホームランを届けられてよかったです」。成長の1発を見せた。
9回にもチャンスをつくり粘りを見せるも、あと1歩及ばなかった。主将も務める松本は号泣。「また夏、ここで勝てるようなチームを作って必ず戻ってきたいです」。涙を拭い、甲子園をあとにした。

