<オープン戦:ソフトバンク4-3ヤクルト>◇3日◇みずほペイペイ

ソフトバンク今宮健太内野手(34)は場内コールがかかると、小走りで二塁の守備位置に向かった。みずほペイペイドームでの今季初のオープン戦。プロ17年目のベテランにとって本拠地での「セカンド今宮」はプロ入り初体験となった。3人の塁審に帽子を取ってあいさつ。何とも初々しい? 姿で今宮はポジションに着いた。

プロ入りから遊撃1本で生きてきた。通算1621試合の遊撃出場はパ・リーグ記録を更新中。3・27開幕戦で先発ショートを守ることになれば14年連続出場でプロ野球新記録となる。「そこは何としても目指したいところ」。年が明けての自主トレ、春季宮崎キャンプでも掲げた目標にブレはなかった。もちろん、開幕だけにフォーカスしているわけではない。ライバル野村らとの定位置争いに勝ち抜き、不動の遊撃手として新シーズンを戦い抜く覚悟だ。

二塁守備は無難にこなした。3回無死一塁でサンタナの打球は遊ゴロ。ショート野村からの6-4-3の併殺をしっかり決めた。続く4回と5回にも2つの二ゴロをさばいた。「ショートとはまったく動きが逆なのでね」。キャンプ中も率先して二塁守備についてしっかりと準備を進めた。

試合前の練習では公式戦と同じルーティンを守った。打撃練習が終わると、走塁そしてマシン相手にバント練習。30球ほどきっちりと球を転がした。通算401犠打まで伸ばした「送りバント」の名手に手抜かりはない。この日の打席では2三振。バットでのアピールはできなかったが、まだ開幕までオープン戦は15試合ある。

3月はサバイバルの季節。ベテランも激しい競争の渦中にいるが、負けるつもりはない。サラリーマン社会なら辞令が下ればすぐさま配置転換となるが、プロ野球は弱肉強食の世界。まだまだ「流れ」にあらがう力はあるはずだ。

ソフトバンク対ヤクルト 5回表ヤクルト1死、岩田の二ゴロを処理する今宮(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対ヤクルト 5回表ヤクルト1死、岩田の二ゴロを処理する今宮(撮影・岩下翔太)