仙台育英(宮城)スタンドは保護者に加え、部員4人と選手の弟や、須江航監督(42)の子どもら計8人が応援を先導した。

リーダー役は、11歳の1人の少年だ。「3番左翼」で出場した土屋璃空(りく)外野手(3年)の弟陽路(ひろ)さん(11)。外野側からバックネット裏にまで届く明るい声で、攻撃中は応援の合図を出した。埼玉在住の陽路さんは、長兄の大舞台を目に焼き付けるため滋賀までかけつけた。

甲子園でもなかなかない応援の構図だった。アルプス席では、出場登録に入ることができなかった部員が応援団長の役目を担うが、これも国スポならではなのだろうか。選手の打席ごとに自身や周囲のアイデアもくみ、陽路さんが「(曲名)行きます!」とけん引。2回に先制した打線は、3回に高川学園に逆転満塁弾を浴びたが、その裏に1点差に詰め寄る猛攻を見せた。

応援には、選手と帯同するサポートメンバー4人の姿があった。試合前後に球場で選手の用具を運ぶなどの雑用を担当。宿舎に帰れば登録選手18人分のユニホームやシャツを保護者と一緒にコインランドリーまで運び、洗濯するなど縁の下の力持ちだ。サポートメンバーのリーダー・田口大和外野手(3年)は「試合以外、全部のことをやっています」と笑みをこぼす。

平日開催の国スポは、限られた人数での応援となったが、秋風吹く大津で、それぞれの青春があった。

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