19日開幕の第98回選抜高校野球大会(甲子園)で採用される指名打者(DH)制が、大きな注目を集めている。投手の負担軽減や選手の出場機会増加などメリットが大きいといわれている中で、各校はどう受け止めているのか。日刊スポーツ高校野球取材班はこのほど、今センバツに出場する全32校の監督にDH制に関するアンケートを実施。【Q1】最大のメリット、【Q2】現在の取り組み、【Q3】課題と工夫点を尋ねた。

DH制のアンケートは4~5択制を2問、課題や工夫点を問う自由記述1問の構成で行った。

【Q1】最大のメリットを尋ねる質問では、「<2>打順や代打など攻撃面の采配」「<3>選手育成・投打の役割分担」「<4>控え選手の起用やベンチワーク」に回答がバラけた。<2>を選んだ北照(北海道)上林弘樹監督(46)は「守備が苦手でも打てる選手にチャンスが回るから」と答え、<4>を選択した九州国際大付(福岡)楠城祐介監督(42)は「一芸に秀でた選手を起用できる」と攻撃面での利点を理由とした。投手の負担減という守備面に重きを置く回答も複数から挙がり、<3>を選んだ阿南光(徳島)高橋徳監督(42)も「投手への負担(時に打席のケガが投球に支障をきたす可能性)」と答えた。

【Q2】現在の取り組みを尋ねる質問では「<3>試合展開を想定した打順や起用の研究を進めている」が最多の12票を占め、日本文理(新潟)鈴木崇監督(45)は「DH起用の選手をどこに据えておくか。打力を上げていく上で、どこに置くかじっくり研究する」と回答した。同じく<3>を選んだ東洋大姫路(兵庫)岡田龍生監督(64)も「どういうタイプの打者を1、2番で使うか、クリーンアップで使うか検討している」とテコ入れを急ぐ。

【Q3】DH実施で監督として感じる課題や工夫点については、「実際にまだ行っていないので、正直、まだわかりません」と神村学園(鹿児島)小田大介監督(43)のような率直な声もあった。東北(宮城)我妻敏監督(43)は「ベンチ入りの人数。他のカテゴリーは25人と多い」と提案し、花咲徳栄(埼玉)岩井隆監督(56)は「バットが変わり得点が入らないので、複数のDHを希望」と、さらなる改善案を提示した。

近江(滋賀)小森博之監督(42)は「最大の課題は『選手起用の複雑化とモチベーションの維持』。高度なゲームマネジメントが求められる」。新たな高校野球の改革をみな好意的に捉え、監督たちがそれぞれの色を出して準備する様子がうかがえる。

【センバツ】出場校監督に聞くメリット、取り組み、課題は?/DH制アンケートまとめ