エース対決は激戦必至だ。神村学園(鹿児島)と智弁学園(奈良)が激突。1回戦で両校のエースがそろって完封しただけに、1点を争うようなハイレベルな展開が予想される。

神村学園(鹿児島)は史上4校目となるセンバツ連覇を目指した横浜(神奈川)を2ー0で下し2回戦進出を決めた。立役者はエース右腕の龍頭汰樹(りゅうとう・たいき)投手(3年)。緻密な制球と強気な内角攻めで128球の完封一番乗り。史上初めて横浜を甲子園初戦で完封し、衝撃を与えた。中学まで遊撃手だったが、小田大介監督(43)に見込まれ1年秋に投手に転向した。日々のキャッチボールで感覚を磨き、大舞台でもストライクゾーンを立体的に、そしてミリ単位で使い切った。

対する智弁学園最速149キロ左腕の杉本真滉(まひろ)投手(3年)も負けてはいない。花巻東(岩手)打線に対して真っ向勝負で押しまくり、散発3安打完封。7奪三振中6個が直球で奪ったものだった。冬に小坂将商監督(48)が「真っすぐで三振が取れるようになったらワンランク上になる」と期待していた姿を、春の初戦で体現した。

今大会は横浜の織田、沖縄尚学の末吉、山梨学院・菰田陽生(3年)と「高校BIG3」に挙げられる好投手がそろって出場したが、織田と末吉は初戦で大会を去った。唯一初戦突破した菰田は、1回戦で左手首付近を骨折したため次戦以降の出場が絶望的な状況だ。主役候補と目された男たちの陰で爪を研いできた杉本が、今大会の顔になるチャンスだ。10年ぶりの春制覇へ。強豪校の背番号1は主役の座を狙っている。

◆龍頭汰樹(りゅうとう・たいき)2008年(平20)4月27日、福岡・久留米市生まれ。小1から野球を始める。高良内レッドタイガース-筑後ボーイズを経て、神村学園へ。昨秋の九州大会は全3試合で完投し、1回戦は2桁奪三振をマーク。特技はボウリング、好きな言葉は「こなすな、挑め」。170センチ、67キロ。右投げ両打ち。

◆杉本真滉(すぎもと・まひろ)2008年(平20)7月8日、兵庫・明石市生まれ。小1から枝吉パワーズで野球を始め、野々池中では神戸中央シニアに所属。智弁学園では1年春からベンチ入り、同夏に甲子園出場。野球以外の特技はタイヤ押しで、好きな言葉は「悔いのない人生」。177センチ、86キロ。左投げ左打ち。