楽天ドラフト1位の藤原聡大投手(22=花園大)が、オープン戦最終戦で出た課題を冷静に分析した。

得意球にするスライダーの制球が定まらずに苦戦。直球も納得のいかないボールが多かった。初回は最速153キロを記録するなど球が走ったが、2回以降は140キロ台前半と著しく球速が落ちる場面もあった。

「無駄な力が入ってしまって。自分のいつも以上のモチベーションじゃないですけど、今まで落ち着いて投げられていたところが『もっといい球』『もっといい三振やいいアウトの取り方をしよう』という欲が出てしまったのかなと思う」

これまではキャンプ地の沖縄や静岡で登板してきた。3万人超が視線を送る環境で投げるのは野球人生初。マウンドで気持ちが高まったことも力みにつながった。

スライダー不調が出力低下の原因にもなった。「スライダーを振ってもらえなくて、その分、スライダーで空振りを取りたいという欲が出てしまった。真っすぐにも悪影響を及ぼしてしまって、フォームが横振りになってしまった。使いたい体の使い方じゃなかったので、そういう部分が球速の低下につながっているのかなと思う」と振り返った。

直球とスライダーを軸にする普段の投球ができなかったことからカーブ、スプリットを多投した。「他の球種で勝負してアウトカウントを重ねられたところは良かった」。悪いなりにも4回2/3を3安打1失点にまとめたのは収穫だ。

オープン戦は4試合に登板し、13回2/3を1失点で防御率0・66と安定。連続無失点イニングはこの日の暴投による失点で「12」で途切れたが、開幕ローテ入りは当確となった。「プロ初登板初勝利というところが目標なので、まずはそこを目指して1勝1勝、積み重ねていけたらいいなと思う」。白星発進し、勢いに乗る。