【フィギュアと私】財産の10年 選手たちへの尊敬と、すべての出会いに感謝を込めて

日刊スポーツで2016年からフィギュアスケートを取材してきた松本航記者(35)が、2026年3月をもって退社します。

2013年10月に大阪本社へ入社。2016年の近畿選手権からフィギュアスケートの現場で取材を続け、冬季五輪は2018年平昌、2022年北京、2026年ミラノ・コルティナと3大会の現地取材班に入りました。

4月からは高校の保健体育教員となり、新たな場所でスタートを切ります。

日刊スポーツ在籍最終月、最終出社日を前に、松本記者が執筆した「フィギュアと私」を、日刊スポーツ・プレミアム読者の皆さまへ、記者生活最後の原稿としてお届けします。

フィギュア




26年ミラノ・コルティナ五輪のミックスゾーンで坂本花織選手に話を聞く

26年ミラノ・コルティナ五輪のミックスゾーンで坂本花織選手に話を聞く


坂本花織選手


「ラストシーズン、頑張ろう!」

今季限りでの現役引退を表明してきた坂本花織選手がグータッチをしてくれたのは、フランス・アンジェの地でした。

2025年10月のグランプリ(GP)シリーズ第1戦フランス大会。選手たちが会場から引き揚げるタイミングで、教員採用試験の合格を報告できました。

採用試験への挑戦は2年連続2度目。1度目の2024年夏は全て不合格でした。

その冬、GPファイナルが行われたフランス・グルノーブルで、空き時間に「もう1年、記者で頑張る」と報告。とっさに「残念やけど〝記者もう1年〟はうれしいような…。複雑!」と反応してくれたことに、うれしさもありました。

採用試験の受験前から転職を考えていることを伝えていました。高校1年生のころから取材してきた選手のラストシーズンを見届けられることは、1年目の〝採用試験全滅〟から前向きに切り替える一因になりました。

そういえばアンジェでは、こんなこともありました。


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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。