ききみみ 音楽ハンター

アイドル、ファンと作る!テレビ大阪の“愛と配慮”凝縮した「はばたけ!アイドルフェス」急成長の裏側

[ 2026年7月5日 20:00 ]

「はばたけ!アイドルフェス」第3回も大盛況!
Photo By 提供写真

 【ききみみ 音楽ハンター/テレビ大阪「はばたけ!アイドルフェス」後編】テレビ大阪が今年1月から手掛ける、選ばれし関西のアイドルグループが集結するイベント「はばたけ!アイドルフェス」。これまで同局1階ホールで開かれた全3回はチケットが完売した。好評を受け、7月11日には「夏祭り」と題して局を飛び出し、クリエイティブセンター大阪(住之江区)で17組を集めて開催する。

 同局によると現在、関西で活動するアイドルグループは約500組にのぼるという。「夢は武道館、メジャーデビューという王道の流れはありつつも、フェスの多様化、配信を利用した活動の多様化により、目標も多様化している。身の丈に合った目標が見つけやすく、活動を楽しんでいるアイドルも多い」と同局は分析する。

 アイドル側はメジャーデビューをしなくても自らSNSで発信し、バズれば世界に存在を知らしめることができる。老若男女が“推し活”を現場、自宅、SNSで楽しむ時代だけに、ファンもメジャー、マイナーにかかわらず多様なアイドルを発見し、自由に応援できる。リアルイベントで熱狂したい、コールしたい、というニーズも当然生まれる。

 大規模なフェスを開催できるのは、放送局の強み。不特定多数に届く地上波放送も付随すれば、アイドルにもファン獲得の大チャンスだ。リアルイベント開催後、深夜に番組としても放送される「はばたけ!アイドルフェス」はご当地アイドル、ファンの期待、ニーズに応える受け皿になっている。

 非メジャーグループを対象にしている同イベントだが、「狭き門」と言える。番組ではライブステージを中心に放送するため、出演グループを選抜する際は「パフォーマンス力を重視。ビジュアルだけでは厳しい」と、プロデューサーの同局・尾櫃秀樹氏は話す。ただ、局側もブッキングに苦労。開催日が土・日曜のため、アイドル側の自主ライブなどとスケジュールが重なることも多く「ベストの布陣がなかなか組めない」という。

 また、アイドル界にはチケットの発売時期や告知方法、タイムテーブルの組み方やカメラ席の場所など独特の運営ルールが存在するという。「知っていないとアイドル側やファンからおしかりを受けるため、日々勉強」。だが開催すれば、当日来場するファンは「マナーがいい。来場者によるトラブルがほとんどない」と、スムーズな運営に協力的なファンに感謝。アイドル、ファンとともに作り、成長しているイベントのようだ。

 ステージを進行するのは、同局・福谷清志アナウンサー(45)だ。起用理由については昨年9月、同局がパイロット版となるアイドルライブを開催した際にMCを務め、「アイドルたちとの距離感、対応が絶妙だった」と尾櫃氏。界隈では知名度や人気も上がり、アイドルイベントのMCとしておなじみになってきた。

 「家庭がある、若くない男性アナのほうがアイドルファンもいろんな意味で安心する」との配慮もあった。福谷アナ自身もアイドル情報を書き込むノートを自作し、各グループのライブに足を運ぶ勉強熱心ぶり。テレビ大阪の局員それぞれが配慮と愛情を注ぐことで、親しまれるイベントに成長してきている。
  
 最後に尾櫃氏から預かったメッセージを残しておく。「彼女たちの高いスキルと熱量に揺さぶられ、目を潤ませながら編集すること頻繁です。必ず好みのアイドルが見つかるので、まずは放送をご覧になって、ぜひ一度ライブを体感してください」。(了) (萩原 可奈) 

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