【アジア大会】藤波撃破ならずもモンゴル代表総監督の栄和人氏「チャンスだった」ロス五輪へ手応えの敗戦

[ 2026年10月3日 12:53 ]

愛知・名古屋アジア大会第15日 レスリング ( 2026年10月3日    名古屋市稲永スポーツセンター )

モンゴル選手を送り出す栄和人氏(撮影・河野 光希)
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 女子57キロ級1回戦で、24年パリ五輪53キロ級王者の藤波朱理(レスター)はバドフヤグ・フラン(モンゴル)に16―5のテクニカルスペリオリティー勝ちし、準々決勝進出を決めた。第1ピリオドには相撲の腕ひねりのような形で投げられて4ポイントを失い、そのまま抑え込まれてフォール負けのピンチを迎えたが、何とか脱出。その後は怒とうの攻撃で逆転勝利を収めた。

 冷や汗をかかせたバドフヤグは、パリ五輪では藤波と同じく53キロ級に出場。準々決勝で対戦して2―8で敗れたものの、計4試合を戦った藤波から唯一ポイントを奪っていた。モンゴル伝統のパワーレスリングは、階級を上げたことでさらにレベルアップ。加えて昨夏モンゴル代表総監督に就任した元日本協会強化本部長の栄和人氏の指導を受けた、技術や戦術面でも劇的に力を付けていた。

 バドフヤグの敗戦後に取材に応じた栄氏は、「今回はどういう試合になるか、僕の中では試験だった。もしかしたらフォールできるかも(と思っていた)」と明かした。タックル技術では分が悪いが、力勝負ならチャンスありと分析。「点数では勝てないと分かっていた。ただフォールできると分かっていたので、あそこはチャンスだったが、逃してしまった。そこは僕が本当に厳しい練習を課していれば。まだ計画が短かった」との認識を示した。

 すでに28年ロサンゼルス五輪までモンゴル男女代表の総監督を務めることが決まっている。選手たちの意識を「徐々に変えている」といい、現在は「日本の3分の1」という練習やスパーリング量も、その必要を丁寧に説明し、今後2年間で日本と同等レベルに引き上げていく考え。「意識を全部変えないと。ロスまではしっかりやらせます」と話し、“打倒藤波”を予告した。

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