オリックス岸田護監督(44)がリーグVの秘策にベネズエラ野球を掲げた。開幕前日の26日、チームは開幕ダッシュへ向け本拠地京セラドームで調整。指揮官が脳裏に浮かべたのはWBC世界一チームの野球だった。
「ベネズエラさんを見ててもわかるでしょ。どう次の塁まで、1個どうやって進塁できるのか。走者だけにあらず。打者も絡んでくるし、相手の守備も、投手もあるし。準備をして。どんだけ前の塁に進めるかという意識です」。
ベネズエラは、メジャーの強打者を並べるだけではなく、足と技への意識を前面に出した。準々決勝日本戦では、1点リードの8回先頭トーパーが左中間への当たりで全力疾走。二塁ヘッドスライディングで追加点につなげた。1次ラウンドのオランダ戦では1点リードの無死一、二塁で意表をつくバント安打で満塁を演出。隙のない野球で世界一に勝ち上がった。
岸田監督は、春から守備、走塁面を強化。昨季ソフトバンクに2厘差のチーム打率2割5分5厘もリーグ3位に沈んだ。「数字に表れないようなところは、すごく大事になる。積み重ねが勝ちに繋がっていく」。世界一が証明した攻める野球で、2年目の指揮官は3年ぶりV奪還を見据えた。【伊東大介】



