夢の続きが始まる-。今週は札幌、中京の新馬戦に矢作厩舎のコントレイル産駒が出走を予定する。日曜札幌5R(芝1800メートル)には、23年セレクトセール当歳で9200万円(税抜き)の値がついたジーティーメティオ(牝)がスタンバイ。
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待ちに待った瞬間が迫ってきた。矢作厩舎のコントレイル産駒がデビューする。札幌で初陣を迎えるのはジーティーメティオ。矢作師は「うちのコントレイル産駒の夏の大将だな。牝馬だけど(笑い)。桜花賞よりオークスのタイプ。ゲートのセンスが良くて速かった」と早くも来春の牝馬クラシックを見据える。
父の面影がある。最終追い切り前日の12日早朝、調教前の馬房には、コントレイルの代名詞ともいえる“伸びポーズ”(前脚を伸ばしてのストレッチ)をする姿があった。「体が柔らかいですね。おとなしくて扱いやすいですが、調教に行くと反応良く走ってくれます。賢い馬ですよ」。担当する福岡助手が話すことのすべてが、父コントレイルの特徴と共通する。
追い切りの動きからも素質を感じさせる。6日の1週前追い切りは函館ウッドで5ハロン70秒2-12秒3。重馬場でも馬なりでスッと加速し、僚馬ナオミライトニング(2歳新馬)に手応え優勢のまま半馬身先着した。福岡助手は「跳びが大きくて、思っている以上に時計が出ている感じでした。能力は感じます」と好感触。“乗り手の体感以上に時計が出ている”というコメントは、コントレイルを担当した金羅助手からもよく聞いたフレーズだ。
デビュー勝ちへ、態勢は着々と整う。「スタートも速いし、何も不安なところがないです」と福岡助手。“メティオ”は天空に現れる光の意。かつて青空に、一直線に描かれた夢の続きがいよいよ始まる。【藤本真育】

