暖かくなってくると、ビッグバスが食ってくる。茨城・新利根川をはじめ、千葉・亀山湖、三島湖、神奈川・相模湖などでは春の訪れとともにブラックバスの活性が高くなり始める。乗っ込みも控えているこの時季、大型がヒットする確率も高くなる。このほか、ヘラブナやヒメマスなどの状況も紹介しよう。
■茨城・新利根川
★エビ 小魚演出
閉じられていた水門が開けば、大量の湖水とともに霞ケ浦からバスの群れが流れ込んでくる。この時季、田植えのかんがい用水を取り込む。こうなれば新利根川の川筋にも水量が増す。産卵を控えたバスが体力をつけようと、活発に小エビなどを追い始める。
「2月から3月上旬にかけて冷え込んだため水温が8度台。今年は例年よりも寒暖差が激しいため、乗っ込みは遅めになるかもしれない。水温も10度台まで上がれば活性は上がるだろう」。「松屋」の松田健一店主はこう分析する。
いつものパターンならスノヤワラ、店前、神社前までの上流にかけてが好ポイント。松屋から少し上流の左側にある大きな木が1本立っている場所は岩盤が川底にかけてあるうえ、アシが生い茂っていたり、オダや乱杭(ぐい)、水中にある倒木、沈んだ舟など、バスが身を隠せる場所もある。そこをネコリグ、ダウンショット、フリーリグ、テキサスリグ、軽めのラバージグなどで一撃する。
「ゆらゆらと落ちてくるエビや小魚を演出するように、フワフワとゆっくりと落とし込んで食わせる。もしくは着底させて少し待って、ラインが横に走るなど不規則な動きを見せたら、ヒットした証拠」(松田店主)。冷え込んで活性が落ちた時のシロギス釣りのようにコツコツとアタリが小さい場合、ひと呼吸置いて少しラインを送り込むなどしてからアワせるといい。
シンカーは8分1オンス(3・5グラム)程度を目安に。ソフトルアーのカラーは水の色に合わせる。澄んでいたらエサの動物に合わせたナチュラル系、濁っていたら蛍光イエローや白など水中でアピールできるハデハデ系は、海のルアー釣りと一緒のセオリーだ。松屋では24日に大会を開催する。「そこで今年の傾向がつかめるのではないか」(松田店主)。
■千葉・亀山湖
★2月末から40センチ超級 ワンド狙い目
気の早いバスはすでに産卵を意識しているのか、浅場に突っ込んで小魚などを追い回している。2月末から40センチ超級もヒットし始めており、活性は悪くない。
これからの傾向として日当たりが良く、風が当たらないワンド(入り江状に深くえぐられているところ)が狙い目。水温が上がりやすく、こういった場所にいるバスは活性が高くなりやすいからだ。ワンドの中に倒木、覆いかぶさった木々、立ち木やオダ、浮いたゴミなど身を隠せる場所があればあるほど、条件的には狙いやすくなる。
こういったポイントを軽めのスモラバ、ノーシンカーワーム、あるいはブルーギルなどの魚に似せたスイムベイトで誘う。風が強かったり、雨が降っていた場合にはビッグベイトの音で気づいてもらうのも戦略として成り立つ。「人間と一緒で、バスは口に入るサイズのエサを食います。ビッグベイトが大きくなればなるほど、大きなバスがヒットする確率が高くなります」(「ボートハウス松下」の松下孝介さん)。
もしかすると、亀山湖だけではなくこの傾向はほかの湖にも当てはまるかもしれない。
■千葉・三島湖
★一発か三振か
2月後半に1度、大きなヤマにさしかかった。まとまった雨の後に気温が上昇して大型バスが連発した。「三寒四温」のこの時季、「ホームランか三振か」といった状況でもあるが、魚探でしっかり視認できる限り、タナが下がっているわけではない。
湖全域で、さまざまなルアー、さまざまな釣り方でヒットしているのが特徴。10年ほど前から本格的にバス釣りを始めた「ともゑ」の森和人店主は、「好きなやり方で楽しんでもらうのが一番です」と言う。
釣り人によっては著名なバスプロの三島湖の釣行動画を見て事前に研究し、実戦で生かしているともいう。「人によって意見は違うかもしれませんが、お互いに釣ってきて情報交換をすればいいですよ」(森店主)。
■神奈川・相模湖
★大量の雨降れば
温暖な陽気になったかと思えば寒波の襲来で一気に気温が下がるため、水温が乱高下気味だ。そんななかでも水温が上がったり、活性が上向くと大型がいきなりヒットする。
今月4日には勝瀬橋上流で60センチ、4270グラムがキャロライナリグにヒットした。このほか、スピナーベイト、ジャークベイト、ジグヘッド、サスペンドミノなど、有効なタックルはさまざま。
あとは大量の雨が降れば、水量も増して条件が好転する。
■山梨・河口湖
★限定で営業中
神奈川・津久井湖ほどではないにしても、山梨・河口湖はかつてない大減水に見舞われている。「ハワイ」では桟橋が干上がってしまったため、対応を迫られている。湖のどこで、いつプロペラが当たって破損してもおかしくない状態だからだ。
エンジンボートは予約制で1日2艇のみとし、営業時間は午前7時から午後4時に限定して当面の間、営業するとしている。
■山梨・西湖 ヒメマス解禁!! 軟調胴調子が◎
山梨・西湖はヒメマス、ワカサギが20日に解禁となった。両方とも解禁当初は底に固まる傾向が強い。
ヒメマスは水深10~20メートル付近をオモリ20号で狙う。エサは、紅サシと塩漬けイクラの併用。どちらがよく食うか判断して、つけ替える。入れ食いになれば、カラバリでもいい。風があったり、波が少しでも出ていればいいが、ベタナギの場合、ボート上で自分の体を左右に揺らして仕掛けを上下させると、誘いになる。
サオはアタリの取りやすい先調子よりも、マダイやヒラメを狙う軟調胴調子で、オモリ負荷30号の方が針がかりしやすく、分がある。トローリングの場合、サオの角度を20~30度と低くして、少し速めに引くと反応良く食ってくる。
ワカサギはさらに深い30~40メートルの深場に固まっている。こちらはオモリ5~7号を使う。「オモリは重めの方が短時間に投入しやすい」(「白根」渡辺安司店主)。
一方、今月1日からスタートしたブラックバスは「時間差攻撃」で4月からがチャンス。「産卵で浅場にやってくるワカサギをエサにしようと、大型から順に突っ込んできます。ワカサギの動きをフローティングミノーで演出して自然に流すのがコツ。激しいアクションは必要ありません」(渡辺店主)。これから先が狙い目となる。
■山梨・精進湖 ワカサギ3002匹
山梨・精進湖のワカサギは4月19日まで。ラストチャンスだ。冷え込みが厳しくなった今年になって、一部で湖面が結氷。その後に大きな群れが底付近に固まったのか、上向き始めて4ケタ台も続出した。2月24日には3002匹の大釣りも記録。5~7本針を水深7~8メートルの底まで仕掛けを落とし込み、じっくり追い食いを待つ。エサはハサミで半分に切る。手返しを良くすれば数は伸びる。
ヘラブナの乗っ込みは、早くても4月下旬と遅め。ゴールデンウイーク前後が面白そうだ。
■埼玉・円良田湖 今後はヘラブナ
埼玉・円良田湖のワカサギは22日で終了。今後はヘラブナ狙いとなる。2月下旬の段階では梨ノ木桟橋で21尺(約6・3メートル)とか22・5尺(同6・8メートル)など、寒ベラのシーズンは底狙いだった。水温の上昇とともにタナ(魚の遊泳層)は上ずる。実際、3月に入ってサオ13尺でタナ12尺とか、11尺で10尺などの深宙狙い、もしくはそれより上の層の狙いとなってくる。
「乗っ込みが始まり食いが活発になれば、さらに上ずってくる。文字どおり『タナを釣れ』となりますが、タナをピタリと当てれば数は伸びて面白いですよ」(円良田湖観光協会・芝宏氏)。









