「加齢性難聴」に対して、多くの人は「歳だからしょうがない」と言って病院を受診していません。それは「病院へ行くのが面倒」というのも理由の1つです。

加齢性難聴を放置していると、自分自身ではっきり気づいた時は、すでに難聴はかなり進行しています。そうならないために、歳のせいにしないで、まずは難聴自己チェック表の『難聴障害度質問票(短縮版)HHIEーS』を行ってみましょう。

点数は「はい」は4点、「時々」は2点、「いいえ」は0点で計算し、総得点を出します。総得点が10点以上は「軽中度難聴」の可能性があります。すぐに耳鼻咽喉科を受診して「聴力検査」を受けてください。受診すると確実にメリットがあります。24点以上は「重度難聴」です。補聴器、人工内耳の装用も考える必要があるので、必ず耳鼻咽喉科を受診しましょう。問題がなければ、普段の生活が続けられます。まずは、今、このチャンスに「難聴障害度質問票」を行ってみましょう。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)

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◆難聴自己チェック表 「はい」「時々」「いいえ」で答えてください。

<1>初対面の人と話す時は聞こえないことによって困ったことがありますか?

<2>家族との会話で聞こえないことによってストレスを感じますか?

<3>小さな声で話しかけられた時に困ることがありますか?

<4>聞こえないことで不利益を受けることがありますか?

<5>友人や親類、近所の人と話していて聞き取れなくて困ることはありますか?

<6>よく聞き取れないために集会や会合に出ることをためらうことがありますか?

<7>聞こえないことについて家族と口論することがありますか?

<8>ラジオやテレビの音が聞こえにくいことがありますか?

<9>聞こえないことでやりたいことが十分にできないと感じることがありますか?

<10>レストランや食堂などで話がよく聞き取れないと感じることがありますか?

 

【チェック結果】「はい」は4点、「時々」は2点「いいえ」は0点で、合計点数が10点以上は「軽中難聴」の疑い、24点以上は「重度難聴」の疑いあり。耳鼻科の受診をお勧めします。