「加齢性難聴」での「補聴器療法」は、補聴器に順応するための「補聴器トレーニング」がしっかり行われます。それでも、補聴器が使える人と使えない人はいます。最終的にこの人はどっちなのかを判断するのは、「補聴器適合検査」です。いろいろ検査はありますが、代表的な4つを紹介します。

<1>言葉の聞き取りが会話で使う音量で良く聞こえるようになっているか、を調べる検査

ここでは「語音明瞭度」を調べます。補聴器をつけていない状態では会話音領域が20%と悪い状態。それが補聴器をつけると会話音領域は70%に到達しているか--。補聴器をつけてこれよりも低いとうまく適合していないと判断できます。自分の聞こえの能力を最大限発せられているかを確認し、対応します。

<2>生活の中でよくある環境を模した(騒音を加えた)朗読音を聞いてもらい、補聴器が使えるか否か見る検査

これは静かな防音室で行う「語音明瞭度検査」「語音聴力検査」です。いろんな環境音を入れた朗読音を聞いてもらいます。補聴器を使って“聞こえます、役立ってます”という確認をしています。

<3>補聴器を使い、小さな音がしっかりした音量で聞こえるようになった否かの聴力検査

補聴器を付けたときの聴力が十分上がっているかを調べる聴力検査です。補聴器を付けたときの聴力が十分に上がっていないと、音量を下げた状態でストップしていることが予想できますので、修正します。

<4>特性装置を用いた補聴器の出力の評価

特性装置は補聴器が出力した音圧レベルが記録され、補聴器がご自身の聴力にあっているか否か、判断できます。

この4つの補聴器適合検査でOKと判断されると補聴器をつけて問題はありません。もちろん、聴力が徐々に悪くなっていく人もいます。安定している人であれば、半年もしくは1年に1回チェックを受けてください。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)