競泳男子平泳ぎ日本代表の深沢大和(25=東急)と渡辺一平(29=トヨタ自動車)が24日、現在の練習環境や強化プランの改善を求めて、強い危機感を口にした。

深沢は、今月の日本選手権200メートル3位に入り日本水泳連盟の派遣標準もクリア。8月のパンパシフィック選手権の代表権を獲得した。

昨秋以降、日本選手権までの段階的な調整は「全然できていなかった」と振り返る。スピード強化のためウエートトレーニングを重点に置き、年明けから200メートルの練習に入る予定だった。

しかし、12年ロンドン五輪(オリンピック)200メートル平泳ぎ銅メダルの立石諒らを担当した高城直基コーチとの間ですれ違いが生じた。慶大時代から師事している深沢は、「2月ぐらいに高城コーチに1回話したんですけど、あんまり思いも伝わってないような感じがあった。ちゃんと話さなきゃいけない」と語る。

現在、高城コーチは深沢以外に渡辺や女子の池江璃花子(横浜ゴム)らトップ選手7人らを指導。しかし、1対7の指導体制に深沢は「キャパ的にきついんじゃないかなと思う」。

また、同種目2位だった渡辺も「例年に比べると、高城先生らしい練習回数があまり多くなかった」と言う。

元々は日本代表コーチでもやらないような厳しい練習メニューが選手の間でも有名だった。

これまでは平泳ぎを中心とした少数精鋭の指導体制だったが、近年は背泳ぎやバタフライの選手も加わり、数年前に比べて選手数も倍増。結果的に練習で水路が制限され、平泳ぎに特化した練習が困難になったという。

渡辺は高城コーチとのタッグは継続するが「長水路の頻度を増やすとか、そういった工夫はしなければいけないことをちょっと今回痛感した」。さらに9月の愛知・名古屋アジア大会に向けては「言い方は悪いけど、わがままに自分がやりたいことを伝えていかなければいけない」とも話した。