【プラハ=藤塚大輔】日本勢は2月のミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)代表の3人が出場し、SPは今大会が現役最後の競技会となる坂本花織(25=シスメックス)が、今季世界最高得点となる79・31点で首位発進を決めた。

3年連続出場の千葉百音(もね、20=木下グループ)は自己ベスト78・45点で2位の会心スタート。初出場で五輪銅メダルの中井亜美(17=TOKIOインカラミ)は8位と出遅れた。メダル争いは3位から10位までが4点差に収まる混戦となった。

坂本は冒頭から伸びやかな滑りを披露。3回転ルッツで2・02点と大きな加点を引き出すと、その後も全てのジャンプを高い出来栄え点付きで成功させた。スケーティングは10点満点中9・57点など、プログラムの完成度や芸術性を評価する演技構成点でも高い評価を得た。

五輪の個人種目フリーでは3回転フリップにセカンドジャンプをつけられないミスがあり、金メダルのアリサ・リュウ(米国)と1・89点差の銀メダルとなった。昨年6月に今季限りでの現役引退を発表して以降は「オリンピックが最後と決めていた」が、悔いの残る演技となり「やり切れなかった。もうちょっとできたはず。まだ動ける体なのに諦めるのはもったいない」と出場を決意。22年から3連覇し、昨年は2位だった好舞台で、有終の美を飾る決意だ。

千葉は、自己最高の銅メダルだった昨年超えを目指す。昨年12月のグランプリ(GP)ファイナル、今年1月の4大陸選手権、2月の五輪に続いて、またも最終滑走で迎えるSP。「やることは一緒なので、しっかり集中してできたら」と自然体で臨んでいた。

フリーは27日(日本時間28日)に行われる。

◆女子SP上位成績

〈1〉坂本花織 79・31点

〈2〉千葉百音 78・45点

〈3〉アンバー・グレン(米国) 72・65点

〈4〉イザボー・レビト(米国) 72・16点

〈5〉ニーナ・ピンザローネ(ベルギー) 71・82点