出世レースの2歳重賞、サウジアラビアRC(G3、芝1600メートル、11日=東京)の最終追い切りが8日、東西トレセンで行われた。今年の新馬戦で1番星を挙げたチュウワカーネギー(牡、大久保)は、坂路で軽快な動きを披露した。北村友一騎手(39)は「良くなっている」と良化を体感。重賞制覇へ態勢を整えた。

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現2歳世代の“1番星”が重賞制覇に向け、順調な仕上がりを見せている。チュウワカーネギーは坂路でフレッシュな動きを見せた。単走で坂路4ハロン55秒2-12秒3をマーク。終始楽な手応えで、素軽い動きだった。4カ月の休み明けとなるが、帰厩後はCウッドと坂路を併用して入念に乗り込まれている。

同馬は大久保師が昨年のセレクトセールで自ら選んだ素質馬(落札額は税抜き3100万円)。「前走の時点で他の2歳より大人びた感じだった。注文のつかない馬。先週、先々週から早めに上向いている感じ」と手応えを語る。

初の左回りについても「調教では左手前が得意なところがあるので、順手前のままコーナーを回ってうまく走れると思う」と心配はしていない。

追い切りにまたがった北村友騎手は、7日夜に凱旋門賞遠征から帰国したばかり。ハードスケジュールの中でも感触をつかんだ。「3週前(9月19日)に乗った時と比べて馬は良くなっている。新馬の時からいい馬だと思っていた。能力はある馬。ここ2週、コースで時計を出して体は仕上がってると思う」と好気配を強調した。

世界の壁に阻まれた凱旋門賞での敗戦も、今後の糧にする。「経験できないことを経験させてもらった。これから競馬の幅を持たせられるように、日本でもできることがあると思う。また頑張りたい」と北村友騎手。将来性豊かな若駒とともに、リスタートの重賞挑戦となる。【下村琴葉】