熊本G1全日本選抜から中3日で、大垣G3が始まる。古性優作と郡司浩平は、その間に表彰式を挟む強行軍となったが、検車場では和やかなムードだった。今節は嘉永泰斗を含む3人のS班の活躍、山口拳矢が地元G3初制覇なるか否か、町田大我の番手を回る清水裕友の反撃などが見どころになる。
地元の拳矢は全日本選抜を決勝3着で終え、連日タテ足の鋭さを示した。しかし、タテ足だけなら脇本雄太らには及ばない。今の拳矢に必要なのは、自分で位置を奪う意識だ。1月の小松島G3(高松代替)準決は、町田や九州勢の2段駆けを、郡司や拳矢がまくる構成だった。その日の小松島は爆風で、足をためる選手に展開が向いた。
結果は町田が先行し、切り替えた郡司がまくって1着。拳矢は郡司の3番手から伸び勝負と考えたのだろう。終始3番手を回って4着。足を使ってでも好位を狙う郡司と、拳矢の差が表れた。その直前の古性は、爆風を気にせず石原颯の4番手を取ろうとした。しかし、足を削られ6着。ただ、古性の評価が変わることはなかった。それは攻めた末の結果だったからだ。
タテ足だけの勝負だと、肝心なレースで好位を回れない。古性がいつも「弱い」とコメントしても、昨年全てのG1の決勝を外さなかったのは、ラインの力だけではない。常に自らと勝負しているからだ。
「負けてつながるレース」とは勝負して敗れること。タテ足任せは運任せでもある。自分で動いてこそ、流れを引き寄せる。(日刊スポーツ評論家)























