びわこボート「第69回結核予防事業協賛 G2秩父宮妃記念杯」が、16日に開幕。23年の67回大会で完全Vの藤原啓史朗、ベテランのパワーを見せる太田和美、沢田尚也と広瀬凜の地元若手両者、実績上位の中島孝平らが、比叡降ろしが吹く中で熱い走りを披露する。

   ◇   ◇   ◇

◆広瀬凜(23=滋賀)

地元期待の若手が、さらなる進化を見せる。

22年11月デビューの131期の若手だが、狭い差し場を突き抜ける旋回力は若手離れしている。デビュー前の練習では、ターンする姿を見ていた他の選手から「デビュー前とは思えない。僕よりうまい」と評判になるほどだった。

以前はスタートで控えて差し勝負というスタイルだったが、25年からはスリットで踏み込むようになり、7月多摩川では自身初のまくりで勝利を挙げた。以降も自在ハンドルを駆使して、今年1月からは初のA2級に昇級を果たした。

成長の裏には、師匠沢田尚也の存在が大きい。24年6月に弟子入りすると、10月には鳴門ルーキーシリーズで初優出(6着)。25年には8月に地元びわこ(6着)など3度優出と、進化を遂げている。滋賀支部だけでなく、全国の若手勢でも注目を集める1人に数えられるようになった。デビュー初優勝は、すぐ目の前なのかもしれない。

強豪ぞろいの一戦だけに、予選からの開幕となる。とはいえ狭い艇間でも鋭く切り込むターン技術と度胸があり、侮るのは禁物。素早いハンドルさばきで先輩たちを脅かす。