総合3位の世界選手権を最後に現役引退の意向を示しているスピードスケート女子の高木美帆(31=TOKIOインカラミ)が10日、千葉・成田空港に帰国した。
18年に日本勢初の総合優勝を飾ったオランダでの大会でラストランを飾った。 「まだ(ラストランを終えた)実感が湧かないところがある。違和感を感じながら不思議な気持ちを抱えている。全てが完璧だったかって言われると、ややまだできたこと、反省点みたいなものもある。今できる中では最低限に近いことはできた」と振り返った。
同選手権は短距離から長距離の4種目総合で争うオールラウンド部門が行われた。高木は7日に500メートルで37秒75をマークして首位発進。2レース目の3000メートルは4分3秒37の7位で、前半を総合首位でターン。
後半戦のこの日は、1500メートルで1分53秒48をマークして2位。2月に行われたミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)で6位にとどまった本命種目で力を示し、総合首位をキープした。ラストレースとなった5000メートルは7分1秒50で6位。オールラウンダーの意地を見せ、膝に手を添えながらゴールした。
高木は5歳から競技を始め、10年バンクーバー五輪に15歳で出場。14年ソチ五輪は落選を味わったものの、18年平昌五輪では金銀銅の3つのメダルを獲得した。22年北京五輪では、日本勢1大会最多となる4メダルを手にした。今年2月に行われたミラノ・コルティナ五輪で、500、1000メートル、団体追い抜きで銅メダルを獲得。夏冬通じて日本女子最多となる10個目のメダルに到達した。
帰国前、オランダ出身のヨハン・デビット・コーチに現地の空港まで見送ってもらった。機内では感傷に浸りながら眠ったという。
後日には引退会見を予定している。高木は「いつもだったら来シーズンみたいな話になると思うけど、そういう反省をしていないのも1つ自分の中で不思議な感覚。この2週間で引退を決めてから感じたものとか考えたことはたくさんあるので、少しずつ形にしていけたら」と話した。
また、9位だったミラノ五輪女子団体追い抜き銅メダルの佐藤綾乃(29=ANA)、男子は8位入賞の新濱立也(29=高崎健康福祉大職)、棄権の森重航(25=オカモトグループ)も帰国した。


