WBC世界バンタム級王者中谷潤人(27=M・T)が王座統一に成功した。IBF世界同級王者西田凌佑(28=六島)との2団体王座統一戦に臨み、6回終了TKO勝利を収めた。開始から壮絶な打ち合いとなった。6回終了後、西田が右肩を脱臼したため、試合を止められ、TKO勝利となった。

無敗の格闘家でWBA世界バンタム級1位の那須川天心(26=帝拳)が世界前哨戦をクリアした。WBA世界同級6位ビクトル・サンティリャン(29=ドミニカ共和国)とのノンタイトル戦に臨み、3-0の判定勝ちを収めた。23年4月のボクシング転向から7戦目。世界ランカー対決を制し、今年11月に首都圏で控える世界初挑戦に向けて大きく前進した。

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6回終了時のTKO勝ちで勝ち名乗りを受ける統一王者となった中谷(右)(撮影・増田悦実)
6回終了時のTKO勝ちで勝ち名乗りを受ける統一王者となった中谷(右)(撮影・増田悦実)
【イラスト】中谷潤人のプロ戦績
【イラスト】中谷潤人のプロ戦績
試合後、写真に納まる那須川。左はラウンドガールのあらた唯、右は同Pocochaライバーのミラクルちり(撮影・増田悦実)
試合後、写真に納まる那須川。左はラウンドガールのあらた唯、右は同Pocochaライバーのミラクルちり(撮影・増田悦実)

中谷潤人6回TKO
 
西田凌佑

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◆試合経過

1回

中谷は30戦全勝、西田は10戦全勝。サウスポーの全勝王者同士が王座統一戦を迎えた。出だしで中谷が猛攻をしかけた。得意の右アッパーを軸に、左フックを強振。西田はガードをがっちり固めて、カウンターの左ボディーフックをヒットさせる。1回から激しい打ち合いとなった。

【日刊採点】中谷10-9

1回、西田(左)にパンチを放つ中谷(撮影・増田悦実)
1回、西田(左)にパンチを放つ中谷(撮影・増田悦実)
1回、中谷(左)と対戦する西田(撮影・増田悦実)
1回、中谷(左)と対戦する西田(撮影・増田悦実)

2回

西田はガードを高く掲げて、じりじりと前進。相手のパンチをブロックして、左ボディーアッパーを軸に攻める。中谷は左フックを強く振っていく。接近戦で左フックを当て、右アッパーを相手のガードをこじ開けるように、連打を何度も繰り出した。

【日刊採点】中谷10-9

2回に臨む中谷(左)と西田(撮影・増田悦実)
2回に臨む中谷(左)と西田(撮影・増田悦実)
2回、西田(右)にパンチを放つ中谷(撮影・増田悦実)
2回、西田(右)にパンチを放つ中谷(撮影・増田悦実)
2回、中谷(右)にパンチを放つ西田(撮影・増田悦実)
2回、中谷(右)にパンチを放つ西田(撮影・増田悦実)

3回

西田は左フックをカウンターでヒットさせて、中谷のクリンチを引き出した。前進しつつ、左ストレートも顔面にヒット。中谷はフックに力を込めるが、ラフになって精度が甘くなる。お互いにボディーも攻め合った

【日刊採点】西田10-9

4回

西田はコンパクトで最短距離をいくストレートで中谷の顔面を何度もとらえる。左のカウンターもヒット。西田は接近戦でも細かいパンチを的確にヒット。中谷は強振のフックが多く、ヒットが少ない。

【日刊採点】西田10-9

4回、パンチを打ち合う中谷(右)と西田(撮影・増田悦実)
4回、パンチを打ち合う中谷(右)と西田(撮影・増田悦実)

5回

中谷が左ストレートのクリーンヒットを軸に一気にラッシュに入る。西田のクリンチを振りほどいて、チャンスに一気にたたみかけた。偶然のバッティングで西田の右目上が腫れ上がり、終盤にはドクターのチェックが入った

【日刊採点】中谷10-9

5回、西田(左)にパンチを放つ中谷(撮影・増田悦実)
5回、西田(左)にパンチを放つ中谷(撮影・増田悦実)

6回

中谷はゴングから前に出て構成をかける。右フック、左ストレートをヒット。左のワイルドなフックで、西田の右目にガードの上から打撃を加えていく。西田は左ボディーフックで反撃したが、右目上は大きく腫れ上がり、ほぼ目が閉じている状況となった

【日刊採点】中谷10-9

6回、中谷(右)のパンチを食らう西田(撮影・増田悦実)
6回、中谷(右)のパンチを食らう西田(撮影・増田悦実)
6回終了時のTKO勝ちで統一王者となりガッツポーズを見せる中谷(撮影・増田悦実)
6回終了時のTKO勝ちで統一王者となりガッツポーズを見せる中谷(撮影・増田悦実)
試合後、中谷(中央左)から言葉をかけられる西田(撮影・増田悦実)
試合後、中谷(中央左)から言葉をかけられる西田(撮影・増田悦実)
試合後、セコンド陣と写真に納まる統一王者の中谷(中央)(撮影・増田悦実)
試合後、セコンド陣と写真に納まる統一王者の中谷(中央)(撮影・増田悦実)
試合後、観客とタッチを交わし引き揚げる中谷(撮影・増田悦実)
試合後、観客とタッチを交わし引き揚げる中谷(撮影・増田悦実)

比較表

【イラスト】中谷vs西田バンタム級比較表
【イラスト】中谷vs西田バンタム級比較表

那須川天心10R判定(3-0)
サンティリャン

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◆試合経過

1回

那須川は7戦目で初めてサウスポー同士の一戦を迎えた。那須川はスピードある右ジャブをついて、じりじりとプレッシューをかける。右ジャブが相手の顔面をとらえる場面もあった。サンティリャンは様子見の形で手数が少ない。スピードで那須川に分があった。

【日刊採点】那須川10-9

1回、サンティリャン(左)にジャブを放つ那須川(撮影・増田悦実)
1回、サンティリャン(左)にジャブを放つ那須川(撮影・増田悦実)

2回

那須川は右ジャブをつきながら、相手の動きを封じる。3つ、4つの連打もまじえて、軽快なフットワーク。サンティリャンは大振りの左を放つが、かわされてリターンを浴びる。スピードで那須川が主導権を握った。

【日刊採点】那須川10-9

2回、サンティリャン(右)に左ストレートを放つ那須川(撮影・増田悦実)
2回、サンティリャン(右)に左ストレートを放つ那須川(撮影・増田悦実)

3回

那須川が距離をつめてパンチを打ち込み始める。左ボディーフックをヒットする場面があった。サンティリャンは接近戦で活路を見出そうと、右フック、右アッパーを放って対抗した。

【日刊採点】那須川10-9

3回、サンティリャン(右)のパンチを食らう那須川(撮影・増田悦実)
3回、サンティリャン(右)のパンチを食らう那須川(撮影・増田悦実)

4回

サンティリャンが右フックを軸にして手数を増やした。偶然のバッティングで那須川の左目上から出血する。那須川はシャープな左ストレートを再三にわたってヒット。打ち合いの場面が増える

【日刊採点】那須川10-9

4回、サンティリャンにパンチを見舞う那須川(撮影・たえ見朱実)
4回、サンティリャンにパンチを見舞う那須川(撮影・たえ見朱実)
4回、流血した那須川(撮影・増田悦実)
4回、流血した那須川(撮影・増田悦実)
4回、流血した那須川(撮影・増田悦実)
4回、流血した那須川(撮影・増田悦実)

5回

那須川の左ボディーフックで、サンティリャンがクリンチする。那須川は接近戦で左右にステップを踏み、ボディー、フックを相手のボディーに集中させる。近い距離でもペースを握って、左アッパー3連発も見せた

【日刊採点】那須川10-9

6回

那須川が左アッパーでサンティリャンのあごを跳ね上げた。右フックのカウンター、左ストレートとクリーンヒットが増える。サンティリャンは那須川の動きについていけない。那須川は終盤に、深く沈み込んでからジャンプして左アッパーをクリーンヒット。「蛙跳び」のようなトリッキーなパンチを見せた。

【日刊採点】那須川10-9

6回、サンティリャン(右)にアッパーを見舞う那須川(撮影・たえ見朱実)
6回、サンティリャン(右)にアッパーを見舞う那須川(撮影・たえ見朱実)

7回

サンティリャンは手数を出して、巻き返しを図った。大振りのパンチも気にせずに、右フックを出していく。那須川は少し様子見で手数が減る。サンティリャンが必死の攻撃を見せた。

【日刊採点】サンティリャン10-9

8回

那須川は右ジャブをついて、前に出て、プレッシャーをかける。右ジャブから左ストレートが相手の顔面をとらえる。サンティリャンは足を使われると、ついていけず、右目が腫れ始める。那須川がリズムをとって終えた

【日刊採点】那須川10-9

8回、サンティリャン(左)にジャブを放つ那須川(撮影・増田悦実)
8回、サンティリャン(左)にジャブを放つ那須川(撮影・増田悦実)

9回

那須川が左ストレートの打ち下ろしを何度もヒットした。サンティリャンは、何度も左ストレーを浴びて、動きが止まる場面も。那須川は強いパンチを打ち込んで、相手にダメージを与えた

【日刊採点】那須川10-9

9回、サンティリャン(右)にパンチを放つ那須川(撮影・増田悦実)
9回、サンティリャン(右)にパンチを放つ那須川(撮影・増田悦実)

10回

那須川は左ストレートを何度もヒット。力強いパンチを打ち込んだ。サンティリャンはふらつきながら、バランスを崩しながら、必死で腕を振り回した。那須川の左ボディーフックを食らってクリンチする場面もあったが、意地でダウンを拒否。両者は打ち合いの中で終了のゴングを聞いた

【日刊採点】那須川10―9

10回、サンティリャン(右)のパンチを食らう那須川(撮影・増田悦実)
10回、サンティリャン(右)のパンチを食らう那須川(撮影・増田悦実)
バンタム級ノンタイトル戦 サンティリャン(右)に判定勝ちした那須川(撮影・たえ見朱実)
バンタム級ノンタイトル戦 サンティリャン(右)に判定勝ちした那須川(撮影・たえ見朱実)
サンティリャン(左)に10回判定勝ちで勝ち名乗りを受ける那須川(撮影・増田悦実)
サンティリャン(左)に10回判定勝ちで勝ち名乗りを受ける那須川(撮影・増田悦実)

比較表

【イラスト】バンタム級10回戦比較表
【イラスト】バンタム級10回戦比較表

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