西十両13枚目の藤天晴(19=藤島)が、来場所の幕下転落が確実となる10敗目を喫した。東十両6枚目の日翔志に敗れ、5勝10敗で新十両場所を終えた。
この結果、東幕下4枚目で今場所を5勝2敗で終えた、幕内経験者で人気力士の炎鵬(31=伊勢ケ浜)が、3年ぶりに関取に復帰することが確実となった。14日目を終えて十両下位の剣翔、島津海、荒篤山は幕下転落が確実な成績だった。藤天晴も幕下転落は避けられないとはいえ、6勝9敗で終えていれば、十両残留の可能性もあったが、10敗目を喫して幕下転落が確実。十両に4枠の“空き”ができる見込みで、炎鵬は幕下から十両への昇進の優先順で、4番手相当とみられるため、昇進が確実となった格好だ。炎鵬が十両に再昇進すれば、脊髄損傷の大けがで途中休場した23年夏場所以来。5月夏場所の番付編成会議が行われる25日に、十両昇進力士が発表される。
この日の藤天晴は、日翔志に一方的に押し出された。取組後は「人生で1番、長くて苦しい15日間でした。いい勉強になりましたし、たくさんのことを学んだ場所でした。この負けを次に生かせるかどうか。この先『この場所の負け越しがあったから、今がある』と言えるように、やっていくしかない。また、強くなって戻ってきます」と力説。すでに幕下転落は覚悟している様子で、はい上がってくると誓った。ベテランの域に達した31歳炎鵬も、ざんばら髪の19歳藤天晴も、関取という特別な地位への思いは変わらないのかもしれない。

