テニスの4大大会第1戦、全豪オープン最終日は1日、メルボルンで男子シングルス決勝が行われ、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を2-6、6-2、6-3、7-5で破り、初優勝を果たした。 68年のオープン化以降、ラファエル・ナダル(スペイン)を上回り、史上最年少22歳での4大大会全制覇を達成した。優勝賞金は415万豪ドル(約4億5000万円)を獲得。 38歳のジョコビッチは3年ぶり11度目の制覇を逃し、男女を通じ史上最多の4大大会25勝目はならなかった。

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憧れ続けた母国の英雄ナダルが見守る中で金字塔を打ち立て、あおむけになったコートで感情を爆発させた。男子シングルスのアルカラスは「ラファ(ナダル)が客席にいるのは変な感じがする。目の前で試合ができて光栄だ」とトロフィーを手に、喜びもひとしおだった。

互いにセットを奪い合う展開で、徐々に機敏さを増していった。腕を目いっぱいに伸ばしてのリターンに、足を滑らせながら打ち返すストローク。第3セットは第5ゲームを先にブレークして取ると、第4セットは6-5から長いラリーを制するなどし、粘るベテランを振り切った。

準決勝は脚のけいれんに見舞われながらも5時間超の死闘を制した。強靱(きょうじん)な心身で、世界ランキング1位の底力を見せつけた。4大大会全制覇も通過点に過ぎない。スタンドを埋め尽くしたファンに「試合中に背中を押してくれて感謝している」と語りかけた。