フィギュアスケート女子で25年8月にコーチ業を本格始動させた浅田真央さん(35)が21日、東京・立川市のMAORINK TACHIKAWA TACHIHIで「木下MAOアカデミー発表会」を初開催した。
5~10歳のアカデミー生10人がジャッジのいない形式で演技を披露。ディレクターを務める浅田さんはリンクサイドから「絶対できるよ」などと声をかけて、教え子たちを送り出した。発表会後に取材に応じ「笑顔で滑っていてホッとした。『楽しかった』と笑顔で言っていて良かった。いつも『130%でやりなさい』と声をかけていて、今日は130点中130点。満点です」と声をはずませた。
今は12人のアカデミー生を指導。「みんなを引き上げるのが難しい」と腐心しつつ、工夫しながら導いている。「ちょっとご褒美をあげたり。『これができたらシールあげるよ』『このジャンプが跳べたらぬいぐるみをあげるよ』と。ご褒美をあげると頑張る。私が『やりなさい』と言っても聞かないですが、ご褒美を用意したらすぐにやるので。私たちも試行錯誤しながらやっています」と笑顔で明かした。
この日は恩師の佐藤信夫さんを招待。「わざわざ立川まで見に来てくださって、本当にうれしかったです。まだコーチとしてスタートしたばかりなので、先生に言われたことを思い出しながら指導しています。今日は一緒に頑張っている生徒の姿を見ていただけて本当にうれしいです」と実感を込めた。
今冬のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)で日本勢は、史上最多となる6個のメダルを獲得した。その姿に「選手の皆さんが大活躍で今後のスケート界の未来も本当に楽しみだなと思いました。私の生徒も少しでも1歩近づけるように、精いっぱい頑張らないといけないと思いました」と刺激を受けていた。
浅田さんは大技トリプルアクセル(3回転半)を武器に、10年バンクーバー五輪で銀メダルを獲得。14年ソチ五輪ではショートプログラム(SP)16位からフリーで巻き返し、6位入賞を収めた。17年4月に現役引退を発表後はプロスケーターとして「浅田真央サンクスツアー」や「BEYOND」などで全国を回った。24年11月には「MAO RINK」がオープン。さまざまな活動を通して、フィギュアスケートの普及や発展に寄与してきた。
◆浅田真央(あさだ・まお)1990年(平2)9月25日生まれ、愛知県名古屋市出身。小学5年で全種類の3回転、6年で3回転半が跳べるようになる。15歳だった05年グランプリ(GP)ファイナルで初出場優勝。06年トリノ五輪には年齢制限で出場できなかったが、10年バンクーバー五輪で銀メダル。14年ソチ五輪は6位。世界選手権は08、10、14年に優勝。全日本選手権は6度優勝。1年間の休養を経て15年5月に現役続行を表明。17年4月に現役引退を発表し、プロスケーターに転向した。


