カーリング女子日本代表ロコ・ソラーレが、10年ぶりのメダルを逃した。3位決定戦でスウェーデンに5-8で敗れて4位。第8エンド(E)に5失点し、第9Eに負けを認めた。五輪2大会連続メダリストはミラノ・コルティナ五輪出場を逃し、今大会に照準を合わせたが、16年大会銀メダル以来の表彰台はならなかった。元日本代表サードの市川美余氏(36)が収穫と強豪国との差を明かした。【取材・構成=飯岡大暉】
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日本代表は粘り強く戦い、見てるこちらも楽しくなるプレーを見せ続けてくれた。今大会は国別の五輪出場枠に関与しないため、勝敗にこだわらず、楽しむことをテーマにした。自分たちに集中し、やりたいことを体現できていた。
1次リーグは9勝3敗の3位で通過。ショット成功率もチーム全体で82・1%と安定した戦いだった。しかし決勝トーナメント(T)ではビッグエンドを取られることが増えた。準決勝カナダ戦では3失点が2回あり、3位決定戦では一気に5点を奪われた。1ミスが失点に直結する決勝Tの戦いが課題として残った。
日本勢では19年大会の中部電力以来となる4位は素晴らしいが、五輪イヤーのため評価が難しい。スイス、カナダ、スウェーデンとミラノ・コルティナ五輪と同じ強豪3カ国がメダルを獲得したが、今回はすべて国内2番手以降のチームが出場した。ライバル国の五輪代表が参加していない状況だったが、日本は表彰台に届かなかった。ロコは投げのスキルや経験値は他国と並んでトップレベルで、氷の変化を読むアイスリーディングも国内では早い。それでも上位の国はもっと素早くアジャストし続けた。準決勝以降は同じ条件下で、置きたい場所に常に石を置き続ける力には差があったと思う。
一方で収穫もあった。15年から同じ4人でプレーしてきたが、今回は混合ダブルス日本代表の小穴桃里選手がリザーブに入った。5試合にサードで出場し、なじみ方は本当に素晴らしかった。情報量の多い4人と対等に話すのはなかなかできない。正式加入ではないものの、違うメンバーと戦えたのは、次の4年間に向けて大きく変わっていく一歩になったかもしれない。
30年フランス・アルプス五輪に向けては、26年大会と代表選考方法が変わる。4年間かけて候補が絞られる形で、ロコは世界選手権に出場したことで、代表決定戦への参加資格を得た。選考会の一つとなる日本選手権が6月7日に開幕する。国内の争いも僅差で、どこが優勝するか分からない展開になるだろう。4年後の五輪メダルをゴールとするなら、実績を積み重ねることが必要。いろいろなチームが大舞台を経験するのも大事だが、強いチームが勝ち続けることも大事になる。実力を示し続けてほしい。(元日本代表サード)


