宝塚歌劇団花組「蒼月抄(そうげつしょう)」新人公演が12日、兵庫・宝塚大劇場で上演され、入団6年目106期生の鏡星珠(かがみ・せいじゅ)が初の主演を射止めた。相手役は翠笙芹南(すいしょう・せりな)が務めた。
同作は熊倉飛鳥氏作・演出。新人公演担当は菅谷元氏。鏡は平家の総大将平知盛が壇ノ浦に散っていくまでの姿を、翠笙は妻の明子を演じた。
終演後のカーテンコールでは「新人公演という一度きりの公演を、無事上演させていただくことの奇跡とありがたさを身に染みて感じております。すべての皆さまのおかげと実感し、心から感謝しています」と感謝。「東京の新人公演に向けて、さらに課題を見つけ精進してまいります。あさってからの本公演も花組生である自覚と誇りを胸に、毎回毎回の公演を丁寧に命を燃やして務めてまいります」とあいさつした。
新人公演で初めて主演を務め、「プロローグで1人にしていただいたときに、まぶしくもあり尊くもあり、包み込んでくれるような神聖な場所だなと感じました」と振り返った。
初めての日本ものに課題もあったと言うが、「いろんな人と手を交えることが楽しくもあり難しくもあった。研究しがいがあると感じております」
本役の永久輝せあからは「心に空気穴を通して、真ん中を務めさせていただくからこそ、いかに大きくたゆたえるか」とアドバイスをもらい、「できるだけ視野を広く持とう」と心がけた。「この劇場でしか味わえない体験をさせていただいた」と2500人の観客を前に主演を務めたことに胸を張った。
一方、翠笙は「作品の中に生きさせていただく中で、お客さまがいらしてこそ、舞台だからこそ作り上げられる世界があると実感した。この感覚を今後も大切に、舞台ならでは良さを実感しながら務めたい。作品の中で生きる明子さんの魅力が伝わるように、私自身も理解して演じていきたい」と東京公演に向け意気込んでいた。
東京宝塚劇場は5月7日に予定されている。



