★「無傷で切り抜けた」「日本は米国に一層すり寄った」など日米首脳会談の評価こそが国論を二分しているといっても過言ではない。ネットにはいかに失敗だったかの声があふれているものの、読売新聞の最新世論調査では首脳会談を全体として「評価する」は69%。「評価しない」が19%だった。高市内閣の支持率は71%。テレビ朝日は番組内の調査で「評価する」が64%、「評価しない」が21%。内閣支持率は65・2%といずれも高水準の結果が出た。細かいデータがないものの世代間の受け止めのズレがその差に出ているのだろうか。一方、韓国など「トランプの機嫌を損ねず、かつ国益を追求する模範解答が示された」と会談を評価する国もあり、戦争の是非よりも米ドナルド・トランプ大統領との付き合い方、距離の取り方への評価も加味されているかもしれない。
★元首相・安倍晋三の死後、自民党で一番トランプと親しいことを自負していた自民党副総裁・麻生太郎は24日、首脳会談を「それなりに評価が上がってきている」とし「明治以来、初めて女性の首相を誕生させることができた。少なくとも今までのところ、うまくやっている」と評価した。麻生は高市内閣の立役者、後見人ともてはやされているものの「高市が衆院議長にして一線から退かせようとした」(自民党ベテラン議員)などの経緯もあり溝があるのではないかともささやかれていた。ただ今回も褒めてはいるが「これでトランプとの関係が築けているのは高市と言われ、麻生の出番はそうそうない。それならいっそ褒めて抱きついていこうという戦略か」(政界関係者)と何を言っても揶揄(やゆ)される。
★それでも外相、首相を経験した党の長老として発言したい、影響力を保ちたいという思いがそうさせているのだろう。「ただ最近は若い世代から『最後に出て来てひっくり返すラスボス的存在』を善しとしない、政治をかき回す諸悪の根源が政治を駄目にしているとみる向きも多い」(政界関係者)とご意見番不要論が強い。政治は変化が激しい。(K)※敬称略


