藤井聡太王将(竜王・名人・王位・棋聖・棋王=23)に永瀬拓矢九段(33)が2期連続で挑戦する将棋のALSOK杯第75期王将戦7番勝負第7局が25日、大阪府高槻市「関西将棋会館」で始まった。

藤井は2日制タイトル戦19度目の登場で自身初のフルセットとなり、逆転防衛での5連覇を目指す。負ければ2日制のタイトル戦は初失冠となり5冠に後退する。永瀬は王将初奪取を狙う。

午前8時52分、藤井が入室。運命の大一番でも藤井は冷静沈着ぶりを見せた。協賛のinゼリー(森永製菓)が動画カメラに映らない右手に配置されていることに気づき、関係者に動画カメラに映る側に配置してもらうように伝えた。盤面全体だけではなく、大一番でも身の回りの“異変”を察知する冷静さにABEMAの解説者から感嘆の声が漏れた。

振り駒の結果、歩が4枚出て、藤井の先手に決まった。午前9時、立会人の桐山清澄九段(78)が定刻になったことを告げると、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の藤井はいつものようにお茶を一口飲み、飛車先の歩を突いた。永瀬は飛車先の歩を突き返した。戦型は角換わりに決まった。

藤井は増田康宏八段を挑戦に迎えている棋王戦5番勝負では2勝2敗。王将戦とともに2つのタイトル戦で失冠のピンチを迎えている。

両者の対戦成績は藤井の35勝15敗。過去、両者のタイトル戦での激突は過去5度あるが、藤井がいずれも制している。

対局は持ち時間は各8時間の2日制。1日目は夕方に封じ手をする。2日目は26日午前9時に再開する。