女性初の将棋棋士を目指す福間香奈女流5冠(清麗・女王・女流王座・女流王位・倉敷藤花=34)が27日、大阪府高槻市の関西将棋会館で行われたプロ棋士編入試験5番勝負の第3局に臨み、生垣寛人四段(22)に敗れた。プロ棋士編入5番勝負は3連敗となり、不合格となった。史上初の女性の棋士誕生はならなかった。福間は22年に女性として初めて編入試験の5番勝負に挑んだが、ストレート3連敗で不合格。2度目の編入試験も3連敗で不合格だった。
午前10時に対局が始まり、先手となった福間は、飛車を中央に振る最も得意とする「中飛車」で戦いに臨んだ。中盤まで形勢は互角だったが、終盤に生垣がジリジリとリードを広げた。福間は粘り強い指し手で反撃のチャンスを狙ったが、届かなかった。
福間は第1局は山下数毅四段(17)、第2局は片山史龍四段(21)に敗れて後がない状況となっていた。
将棋のプロは棋士と女流棋士がいて制度が異なり、棋士になるには養成機関の奨励会を卒業するか、編入試験合格が条件となっている。福間は昨年10月6日に行われた第67期王位戦予選で勝利し、プロ棋士相手の直近公式戦成績を10勝4敗とし、プロ編入試験を受けるのに必要な「最近の公式戦で10勝以上、かつ勝率6割5分以上」の条件を満たし、2度目の受験資格を獲得した。
23年5月、棋士養成機関「奨励会」の元三段の福間健太さんと結婚。出産を経て昨年2月に復帰した。「出産したことが自分を強くさせてくれた。守るべき存在ができたので、自分自身がもっと成長しなければいけないと思った」。共働きの夫とともに子育てし、将棋と両立する中、2度目の挑戦を決意した。
終盤の鋭さから「出雲のイナズマ」と呼ばれる福間。女流棋界の第一人者の2度目の挑戦も高い壁に阻まれた。

