元日で震災から丸2年が過ぎました。振り返れば昨年は「早く復興させたいのに…」という焦りを感じる1年でした。春に珠洲市の議会で厩舎の建て替えに予算をつけていただいたのですが、なかなか業者が見つからず、資材の高騰にも悩まされ、どんどんスケジュールが狂っていきました。
建設会社にとってもビジネスですから、大きな仕事が優先されて、小さな仕事は後回しにされがちです。売り手市場で相手の言い値に従えば、返済に苦しむことになってしまいます。方向性が見えても動き出せないもどかしさがありました。これは能登だけでなく、どの被災地にも当てはまることのようです。
おかげさまで新厩舎はなんとか建設が進み、2棟のうち1棟は春に完成する予定です。放牧地も夏ぐらいをめどに2つを新設する計画で、施設が整えば受け入れ頭数(現在7頭)を増やせそうです。日本財団から助成を頂いているコミュニティー施設「鉢ケ崎みんなの家」も秋のオープンを目指していて、地元の方々が馬を見ながら交流できる場になればと考えています。
ありがたいことに珠洲市の方々もホースパークを復興のシンボルの1つとして応援してくださっています。ようやく軌道に乗ってきた感はあります。
今年の目標の1つとしては、天理大と一緒に取り組んでいるホースセラピー(馬を介した心身の療養)の普及にも注力していきたいと考えています。昨年4月から大学で授業が開講して、学生だけでなく一般の方々も科目等履修生として受講しています。ただ、今は馬術部にいる馬も少ないので、馬術の元五輪選手でホースセラピーの広田龍馬さんにも連携をお願いして、授業を充実できるように話を進めています。
みなさんのご理解もあって、引退競走馬については世間でも認知度が上がってきたと感じています。話題になったドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」でも、養老牧場をつくるという話が出てきてうれしかったです。これからも、馬が活躍できる場をもっともっと増やしていかなければなりません。いろんな方々との出会いも大切にしながら、どんどん活動を広げていきたいと思います。



