競泳の8月のパンパシフィック選手権と9月の愛知・名古屋アジア大会で女子自由形とバタフライで代表入りをした池江璃花子(25=横浜ゴム)が24日、都内で取材に応じた。2015年に中学生ながら世界選手権で初シニア代表となってから、11年。「結構、『新世代、新世代』って言われてて、ちょっと悲しいなと思うところはめちゃくちゃある。ベテランも頑張ってるよって付け足してほしい」と報道陣に呼びかけた。

今月の日本選手権は50メートル自由形、50、100メートルバタフライの3冠を達成したが、代表派遣標準記録を切れたのは、50メートルバタフライの1種目のみ。「緊張して空回りしていた2022年の時を思い出すような。自分でもあと0・01(秒)とか、0・02で切れなかったことを、レース中に思い出してしまった」。4年前の国際大会日本代表選手選考会で世界選手権の出場権を逃したトラウマが頭をよぎった。それでも、50メートルバタフライで代表権をたぐり寄せ、「派遣をギリギリ切れたっていうところは、まだ少しは成長してる部分ではあったかな」と振り返った。

昨秋にオーストラリアから日本拠点に戻った。異国の地では競技に集中できたが、「少なくともストレス、文化の違いとか、そういうところに多少なりともストレスは感じていたと思う」。2年前に完全寛解した白血病の影響もあったのか、フライト中の体調不良にも苦しめられた。

活動拠点を日本に戻した後も発熱や風邪などもあったという。それでも、国内で地道なトレーニングを重ねてきた。半年後に迎えた今月の日本選手権は「試合に対して自分の体調の変化っていう不安は一切持たずに、いい調整ができていた」と手応えを口にした。

自由形とバタフライの2種目については「どちらも譲れない」と池江。2年後の2028年ロサンゼルス五輪(オリンピック)を見据え、「ベースをしっかり自由形で上げて行って、それが自然とバタフライの方にもつながっていくような強化はしていきたい」。まだまだ日本女子のリーダーとして存在感を見せる。