【ダンバートン(英国)24日=佐藤成】日本代表がスコットランド戦(28日、ハムデンパーク)に向けて始動した。
初選出されたFW塩貝健人(20=ウォルフスブルク)がワールドカップ(W杯)北中米大会行きへ、ギラついた。
24年8月に慶大からNECナイメヘンでプロ入りし、わずか1年半で日本代表まで上りつめた。初日を終えると「緊張はしていないけど、今日はピッチが何か沼っていたので足が疲れた」と感想を口にした。
ジャージーの上からでも分かる強靱(きょうじん)な下半身。そこから生み出させるパワーとスピードが武器だ。得意なプレーを問われると「得点です。ゴールを奪うことです」と即答。常連組と比べて連係面には不安があるが、ワールドカップ(W杯)北中米大会メンバー発表前、最後の活動へ「パスを出してくれればそこに走って、多少きつくても、馬力は僕の武器なので、そこで相手と駆け引きみたいなのをして点を取れることができる」と頼もしく語った。
プロ入りしてから、途中出場で結果を残すことが多く、その決定力と勝負強さで今年1月にはウォルフスブルクへステップアップを果たした。「自分が出る時はだいたいゲームを変えないといけない時なので、そういう意味では自分が出たら変えられる自信がある」。
日本代表には、オランダリーグで得点ランキングトップを走るFW上田綺世(27=フェイエノールト)がいる。W杯メンバーへの生き残りを懸けて、ジョーカー的な役割を極める選択肢もあるが、「いや、全然そんなことはないです」とキッパリ。「ストライカーとして1番手を取りに行くのが一番だし、最初からサブでW杯に出ようなんか思っていないし。自分ならできるとずっと思っているので。そこはどんだけ自分がアピールできるかだと思う」と揺るぎない自信をもってスタメン奪取を狙う。
自信の源は得点力だ。今季は所属した2クラブで8得点。自らの力で「ラストチャンス」を手にした。今回の活動次第で、W杯行きが決まるといっても過言ではない。「3月に呼ばれなかったら終わりだなと思っていた」と本音もこぼしつつ「今までの結果で呼んでくれたので、その期待に応えるだけです」。
圧倒的な成長スピードに頭が追いついていない部分もある。4年前の前回カタール大会時は、国学院久我山(東京)で全国高校サッカー選手権に向けて奮闘していた。「その時は自分が次のW杯に出られるなんて思っていなかった」。その上で「でもこの4年間で自分でも驚くくらい環境が変わって、初めて日本代表に呼ばれてチャンスがないわけではない。もちろん前回のW杯を見ていたし、日本代表としてプレーしている選手はかっこよかったので、それを自分が今度は夢を見せる側になれればなと思っています」と力を込めた。

