【ダンバートン(英国)25日(日本時間26日)=佐藤成】日本代表がスコットランド戦(28日、ハムデンパーク)に向けてトレーニングを実施した。
昨年11月に左手中指と舟状骨の複雑骨折の重傷を負ったGK鈴木彩艶(23=パルマ)が進化を口にした。
昨年11月8日、代表ウイーク直前のACミラン戦で左手を負傷。約4カ月の離脱を経験した。先月27日のカリアリ戦でベンチ入りを果たすと、今月13日のトリノ戦で復帰。ワールドカップ(W杯)北中米大会メンバー発表前、最後の活動にも間に合わせた。
「4カ月という初めて経験するリハビリ期間でしたけど、常にW杯という目標を持ちながら、その先というところを見ながらできたかなと思う」
復帰戦は4失点。まだ万全ではないが、徐々に状態は上がってきているという。「まだ完治はしていないので。まだ痛みと付き合いながらやらないといけないところはありますけど、手というよりかはGKとしてのチームでの1試合目とかは感覚的な部分では違いを感じた。そういったところは日に日に良くなっているなという感覚はあるので、もっと上げていきたい」。
片手を使えない時期も、ストイックな鈴木彩らしく、できることに取り組んだ。だからこそ、自信をもってピッチに立てる。「手術をしてから3日後からはがんがん動き出していたので。左手は使えなかったですけど、そこ以外のところは全部やっていましたし。左手を使えなくて、握力は8とかまで落ちたけど、そこも回復して今は右と遜色ない感じになってきているので、しっかり回復できていると思います」。右の握力は60~70で、ケガをした左手は50近くまで戻ってきたという。
選手として試合に出場できない4カ月間を過ごした。ネガティブに捉えてもおかしくないが「自分としては本当にポジティブに捉えている」と言い切る。「足元の技術はいつも以上にできることも多かった。片手のハンドリングだったりとかいろんなことはやっていた」。小さいボールに反応するトレーニングやフラッシュメガネを着けるトレーニングなど、脳や目にまでアプローチした。
使える右手ばかりを鍛えると、左右のバランスが崩れる恐れもあるが「それも考えたんですけど、最悪右手で取れればいいかなと。復帰して左の感覚も戻しながらという感じですね」と笑い飛ばした。
ひとまわり成長して迎える欧州勢との2連戦。本大会に向けての試金石となる。「これからのパフォーマンスでリハビリ期間にやってきたことが間違っていなかったというところを証明できたらいい」とうなずいた。

