ユアスタで今季初の勝ち点3をつかんだ。ベガルタ仙台がSC相模原を3-1で下し、6連勝を飾った。前半5分にDF五十嵐聖己(23)が移籍後初ゴールで先制。同27分にMF武田英寿(24)が追加点。さらには同44分にMF岩渕弘人(28)が、移籍後ホーム初ゴールでたたみかけた。後半に1点を返されるも逃げ切り、90分で決着をつけた。
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ずっと待ち望んだゴールだった。2-0の前半44分、スローイングのボールを受けた五十嵐がペナルティーエリア内まで突破、放った折り返しのクロスに岩渕が右足を振り、ゴールネットを揺らした。「初ゴールは1回しかない、ずっと残るもの。早めに決められて良かったです」。両手を広げ、ピッチを駆け抜けた。
岡山から今季移籍。岩手県・一関市出身で、小学生の頃からベガルタのサポーターだった。「自分にサッカー選手という夢を与えてくれたチーム」。幾度と通い、対戦相手としても訪れた聖地。先月28日の八戸戦で憧れのユニホームを身にまとい、ユアスタのピッチに立った。「自分がプレーしているのはすごいうれしい気持ちと、不思議な気持ち」とかみしめている。
思い描いた青写真を実現し、さらなる飛躍を目指す。開幕から6試合中5試合で先発出場。登録はMFながらFWとして起用されている。さまざまな2トップの組み合わせを試す中で森山監督(58)も「岩渕は誰とでも合う」と信頼を置く。岩渕は「いろんな特徴を持ったFW陣がいる中で、自分にはスピードやパワーで飛び抜けている部分がないと思う。その中で、いかにコミュニケーションをとれるかを常に大事にしてきました」。互いに生かし合える関係を構築することをストロングポイントと自負。2試合連続で2トップを組んだFW小林とも試合後すぐにフィードバック、連係を高めることに抜かりはない。
次戦はアウェーで山形との「みちのくダービー」に挑む。「負けるイメージは全くない」と強気に言い切った。【高橋香奈】
◆岩渕弘人(いわぶち・ひろと)1997年(平9)9月17日生まれ、岩手県一関市出身。萩荘SC―萩荘中―遠野高―仙台大でプレーし、20年にいわきFCに加入。24年にはファジアーノ岡山に完全移籍し、13得点をマークしJ1昇格に貢献。26年からベガルタ仙台に完全移籍。利き足は右。177センチ、73キロ。
○…五十嵐が移籍後初ゴールを決めた。左サイドからの石井のクロスを先制のヘディング弾。いわき在籍時の昨季は、最終節で仙台のプレーオフ進出を阻む一撃を放ったが、今度は味方として歓声を浴び「うれしい気持ちでいっぱいです」。これまで開幕から6試合全て先発出場、この日も1ゴール1アシストで勝利に貢献した。「絶対的な存在になっていきたい」とまだまだ貪欲に存在感を表していく。



