プロボクシングのトリプル世界戦と、WBA世界バンタム級4位増田陸(28=帝拳)が挑む、元5階級制覇王者ノニト・ドネア(43=フィリピン)との同級挑戦者決定戦が行われた。
WBA世界ミニマム級王者の松本流星(27=帝拳)がダイレクトリマッチで、同級4位の高田勇仁(27=ライオンズ)に判定3-0で勝利し、初防衛を果たした。
WBC世界ライトフライ級2位岩田翔吉(30=帝拳)が1年ぶりの世界王座返り咲きに成功。9歳の時、人気総合格闘家だった故山本“KID”徳郁さんのジム「KILEER BEE」に入門。格闘技(ムエタイ)を指導してくれた「師匠」の誕生日に花を添えた。
WBO世界フライ級6位飯村樹輝弥(28=角海老宝石)が世界初挑戦で王座獲得を逃した。同級王者アンソニー・オラスクアガ(27=米国)に挑戦し、9回TKO負けを喫した。プロ11戦目。セコンドに入ったトレーナーで妻の真成美夫人(28)との二人三脚で世界に挑戦したものの、念願のベルトはつかみ取れなかった。
増田陸はノニト・ドネアとのWBA世界バンタム級挑戦者決定戦10回戦に臨み、ダウンを奪う8回TKOで勝利、世界戦挑戦権を獲得した。
◆WBA世界バンタム挑戦者決定戦
| 増田陸 | ○ | 8回TKO(1分12秒) | ● | ノニト・ドネア |
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◆試合経過
1回
互いにけん制しながら、間合いをはかる。増田は右のジャブで探りながら、ワンツーでボディを狙う。ドネアも踏み込んで右のストレートを放つ。増田は最後にロープ際に追い込まれるが、ガードする。
増田の10-9(ニッカン採点)
2回
両者ともジャブを放ちながら、手数を重ねる。増田がワンツーでボディを放つ。ドネアが左フックを重ねるが、増田は右ジャブで、ワンツーで左を顔面に放つ。終盤にドネアにボディを狙われるが、増田も左を返す。
増田の10-9(ニッカン採点)
3回
増田はガードを固め、ドネアは積極的に踏み込んでくる。増田の右に、ドネアは左フックを合わせてくる。増田はロープを背負わせて、右のジャブ2発から左ストレート。ドネアは最後の10秒で潜り込みながら、左を見舞う。
増田の10-9(ニッカン採点)
4回
開始直後に増田がいきなり左のボディストレート。ドネアが踏み込むが、増田が右ジャブでけん制。ドネアは下がりながら、増田のパンチをかわす。終盤に増田が左を打ち込むが、ドネアは左フックからの右ストレートで反撃。きっこうした戦いが続く。
ドネアの10-9(ニッカン採点)
5回
増田は右ジャブでけん制する戦いは変えず、パンチをさばいていく。ドネアはさらに踏み込んで手数を増やしてくる。中盤からドネアはフェイントをかけながら、ノーガードの戦い。増田の有効打で、ドネアが右目上をカット。増田は顔面にワンツーを打ち込む。
増田の10-9(ニッカン採点)
6回
ドネアが距離をつめた戦いを展開。増田はワンツーを決め、ドネアの顔面がはねあがる。1分10秒ほどで出血が激しく、チェックが入る。激しい打ち合いとなり、増田がロープ際に追い詰めて顔面にパンチを重ねるが、ドネアは右で反撃して脱出。増田は舌を出しながら応戦。ドネアの動きが止まり、増田は左のボディを放つ。増田は最後にワンツーで左を顔面にヒットさせる。
増田の10-9(ニッカン採点)
7回
ドネアに疲れが見え、踏み込んできたところを増田が左で動きを封じる。終盤に増田が踏み込んむ。右、左のワンツーでストレートを顔面に打ち込んでダウンを奪う。相手セコンドがタオルを手にするが、ドネアは立ち上がる。
増田の10-8(ニッカン採点)
8回
ドネアのスピードが落ちる中、増田はパンチを止めない。顔面に右、左、右、左と次々にパンチをヒットさせると、ドネア陣営からタオルが投げ込まれ、増田が白星を挙げた。
◆WBA世界ミニマム級タイトルマッチ
| 松本流星 | ○ | 12R判定(3-0) | ● | 高田勇仁 |
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◆試合経過
1回
互いに様子見の展開から松本は左ストレートから右の返しなどを繰り出す。スピードがあり、キレもある。高田は右のボディーストレートを中盤で決めた。
松本10-9(ニッカン採点)
2回
序盤に松本の返しの右フックが決まる。高田は果敢に前進して接近戦挑む。松本は右で距離をキープしながら自分の距離を保つ。中盤にも右フック決める。高田はボディー攻撃で対抗。
松本の10-9(ニッカン採点)
3回
松本が自分の距離を取ってペースを握る中で、高田は飛び込んでボディーブローを放つ。中盤に松本は左ボディーブローを決める。終盤にも左ストレートを放つ。高田も終盤、積極的に攻めた。
松本の10-9(ニッカン採点)
4回
高田は懸命に前進するが、松本はカウンター攻撃で、中には入れない。中盤、松本は左の打ち下ろしを顔面に。高田の顔は赤く腫れ始めた。終盤も左ストレートをたたき込んだ。
松本の10-9(ニッカン採点)
5回
松本が序盤から左ストレート、ボディーブローを決める。自分の距離を保ちながらスピードある攻撃で
翻弄(ほんろう)。高田はせめあぐねる。終盤に強烈な左ストレートを放つ。高田はこらえたが、ダメージ大きい。
高田は鼻から出血。
松本の10-9(ニッカン採点)
6回
高田の鼻血の量が多い。そのせいか、序盤から勝負を懸けるように高田は前進してパンチを繰り出す。松本は冷静にさばいて、自分の距離を保つ。そして的確に左ストレートを放つ。
松本の10-9(ニッカン採点)
7回
高田は序盤から前進して攻め立てる。松本はうまくさばきながら的確な左ストレートを放つ。中盤に左ボディーストレートを何度も決めた。高田は松本の有効打で右目上カット。終盤は2人が足を止めて打ち合う。
松本の10-9(ニッカン採点)
8回
序盤から松本が左の上下を的確に当てる。中盤には左ストレートを顔面にたたき込んだ。高田は懸命に前進を続けるも逆にカウンターを見舞われる。
松本の10-9(ニッカン採点)
9回
序盤に松本が左ストレートを的確に決める。松本がバッティングで右目上をカット。中盤にも左から連打。高田は執念で前進を続ける。終盤には松本が右フックを決めた。
松本の10-9(ニッカン採点)
10回
松本は序盤に左のダブル。高田が前進してくるところで的確な左のカウンターパンチを放つ。中盤には返しの右も決まる。高田は打たれても執念で前進を続ける。高田は終盤には意地の左フックを決める。
松本の10-9(ニッカン採点)
11回
序盤から松本が左ストレートを要所で決める。高田は1発当てても2発、3発とは決めることはできない。中盤も足を使いながら左ストレート、ボディーブローを的確に放つ。終盤はボディー4発を決めた。
松本の10-9(ニッカン採点)
12回
松本は序盤から的確にボディーブローを決める。高田は気迫で前進。松本は中盤に左から連打。高田はふらつきながらも前に出る。最後まで攻め続ける。松本は最後まで自分の距離を保ち、ペースを譲らなかった。
松本の10-9(ニッカン採点)
◆WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
| 岩田翔吉 | ○ | 8R負傷判定(3-0) | ● | ノックアウト・CPフレッシュマート |
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◆試合経過
1回
岩田が足を使いながら、左ジャブを放つ。手数多く打ち、主導権を握りに行く。王者ノックアウトはガードを固める。中盤に岩田は左のボディを打ち込む。終盤に王者が前に出るが、岩田はうまくかわす。
岩田の10-9(ニッカン採点)
2回
王者が前に出て圧力をかける。岩田は距離を保ちながら、様子を見る。岩田が踏み込んで右アッパーを狙うが、王者がブロック。中盤には相打ちの場面もありながら、ノックアウトが手数を増やしていく。
岩田の10-9(ニッカン採点)
3回
ノックアウトの右ガードが上がっているところを見て、岩田が左ボディを狙う。中盤にはロープを背負わせて、圧力をかける。岩田はスピードを生かしてパンチを重ねるが、王者も打ち返す。最後に右のクロスカウンターで王者の顔面をとらえる。
岩田の10-9(ニッカン採点)
4回
岩田は足を使ってリズムを作り、中盤にはラッシュで攻め込む。偶然のバッティングで、王者が左眉尻をカットする。岩田は左ボディを重ねるが、ノックアウトも右を返す。
岩田の10-9(ニッカン採点)
5回
中盤からノックアウトは踏み込んでパンチを重ねる。王者が左を振ってくるが、岩田は足を使ってかわす。最後は互いにパンチを重ねる。
岩田の10-9(ニッカン採点)
6回
ノックアウトが手数を増やしてくる。王者の左目上の傷が開き、再びチェクが入る。岩田は動きを止めながら相手の動きを見極め、一気に攻め込んでロープを背負わせる。王者はクリンチで逃れるが、再びロープ際に追い込む。終盤は小さいパンチを重ねるが、王者も左右で強いパンチを返す。最後は激しい打ち合いとなる。
岩田の10-9(ニッカン採点)
7回
岩田はジャブを軸に組み立てる。相手のストレートに右アッパーを合わせる。踏み込んでのボディを繰り返す。右フックを顔面に入れ、再び右ボディを入れるが、王者も左右で重いパンチを返してくる。終盤は足を止めての打ち合いとなる。
岩田の10-9(ニッカン採点)
8回
岩田は足を使い、リングを広く使う。中盤には打ち合う場面も。残り1分30秒ほどで、左目上の負傷状況を3度目の確認。試合続行は不可能と判断され、3-0判定勝ちで岩田が王者に返り咲く。
◆WBO世界フライ級タイトルマッチ
| 飯村樹輝弥 | ● | 9回TKO(1分19秒) | ○ | アンソニー・オラスクアガ |
【ボクシング】飯村樹輝弥に世界戦の洗礼…元ボクサー夫人と二人三脚でのタイトル挑戦もTKO負け
◆試合経過
1回
開始からオラスクアガが積極的に強打を連発。飯村は懸命にガードして左ジャブを出す。オラスクアガの左ジャブは強烈。終了間際は右ストレートから連打の猛攻。
オラスクアガ10-9(ニッカン採点)
2回
オラスクアガが強烈な左ジャブから右ストレートを放つ。飯村はガードを固めて左ジャブを返す。オラスクアガが中盤に連打。終盤にボディー攻撃。飯村も最後まで攻めの姿勢を見せた。
オラスクアガの10-9(ニッカン採点)
3回
飯村はオラスクアガの攻撃に耐えながら、足を使って左ジャブ、右ボディーブローを放つ。オラスクアガは終盤に右ストレートを決める。終盤には右ストレートからフック、アッパーの連打をたたき込む。
オラスクアガの10-9(ニッカン採点)
4回
オラスクアガが中盤にワンツー。ボディー攻撃も強烈。飯村は終盤に右アッパー連打で反撃。終了間際にオラスクアガは右のオーバーハンドを顔面にたたき込んだ。
オラスクアガの10-9(ニッカン採点)
5回
中盤にオラスクアガが右アッパー。飯村も懸命に返す。終盤もオラスクアガが連打。飯村は耐えながらコンパクトな右アッパー、ボディーブローなどで対抗した。
飯村の10-9(ニッカン採点)
6回
前半、飯村が左ジャブを的確に決める。オラスクアガの強烈な右ストレートもらうも、回り込んで懸命に返す。オラスクアガは手数多い。終了のゴング寸前にオラスクアガが連打放つ。
オラスクアガの10-9(ニッカン採点)
7回
オラスクアガのボディーブロー、アッパーは強烈。飯村は耐えて左ジャブ出す。中盤にオラスクアガは連打から左フックでダウン。その後も猛攻が続く。飯村は何とか耐えてゴングが鳴る。
オラスクアガの10-8(ニッカン採点)
8回
オラスクアガが序盤から連打。飯村も懸命にボディーブローなどを放つ。残り1分でオラスクアガの猛攻が止まらない。飯村は耐えたが、顔はひどく腫れている。
オラスクアガの10-9(ニッカン採点)
9回
オラスクアガが開始から連打。中盤に強烈な連打で、ついにレフェリーが試合を止めた。
◆リングを彩るラウンドガール
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前日計量
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